十六フィナンシャルグループがGHG排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle® FE」を採用
2025年1月30日、十六フィナンシャルグループが株式会社NTTデータおよびNTTデータ東海から温室効果ガス(GHG)排出量の可視化プラットフォーム「C-Turtle® FE」を導入することが発表されました。この取り組みは、金融機関とその投融資先におけるGHG排出量の把握と削減を目的としています。
環境への取り組みの背景
十六フィナンシャルグループは、環境問題や社会課題の解決に積極的に取り組んでおり、経営理念に基づいて「お客さま・地域の成長と豊かさの実現」を目指しています。この理念を実現するために、GHG排出量の可視化や削減目標の設定に向けたコンサルティング、また脱炭素経営への移行計画のサポートを行っています。このような先進的な取り組みは高く評価され、2023年度の21世紀金融行動原則「最優良取組事例 環境大臣賞(地域部門)」を受賞しています。
「C-Turtle® FE」の概要
「C-Turtle® FE」は、GHG排出量の算定を支援するプラットフォームであり、金融機関が抱える大きな課題である投融資先からの間接的な排出量(Scope3 カテゴリ15:ファイナンスド・エミッション)を見える化します。このプラットフォームは、投融資先の一次データを活用することで、データクオリティスコアの向上を実現します。
また、C-Turtle FEは「総排出量配分方式」を採用しており、これによりサプライヤーが行った排出削減の努力を自社のScope3排出量に取り込むことが可能になります。この方式は、国際的な基準である「PCAFスタンダード」に準拠しており、ファイナンスド・エミッションの可視化と削減を目指すサービスです。このプラットフォームを利用することで、GHG排出量の算定がよりデータに基づいた高精度なものになります。
今後の展望
NTTデータ及びNTTデータ東海は、十六フィナンシャルグループへのC-Turtle FEを通じてファイナンスド・エミッションの算定を高度化し、投融資先とのエンゲージメントを強化することで、脱炭素社会の実現に寄与することを目指しています。これにより、持続可能な経済活動の促進と、環境への配慮を事業に取り入れた新たな金融サービスが開発されることが期待されています。
まとめ
十六フィナンシャルグループが導入する「C-Turtle® FE」は、金融界におけるGHG削減の先駆けとなると考えられます。このような取り組みは、金融業界における環境問題への意識を高め、持続可能な社会の構築に向けた重要な一歩となるでしょう。全体として、ビジネスと環境が調和する未来に向けた取り組みが進むことが期待されます。