従業員幸福度向上が組織の成長に寄与する新たな取り組み

新しい停滞を打破する企業文化の改革

株式会社YeeYが、米国のデリバリングハピネス社と協力し、従業員の幸福度を高めるための取り組みを開始します。この事業連携により、企業文化の醸成を図り、業績向上を実現するための専門人材の育成を行うと共に、組織コンサルティングも実施します。

ザッポスとデリバリングハピネス

デリバリングハピネスは、ザッポス社の急成長を支えたトニー・シェイCEOと思います。彼の右腕であるジェン・リムと共に、企業文化の中で幸福感を重視したアプローチを広めることを目指しています。ザッポスのカルチャーは、顧客だけでなく従業員の幸福感を育む環境を大切にしています。このような企業文化の重要性を理解している企業として、STARBACKSやMARRIOTT、McDonald'sなどがデリバリングハピネスの導入に名を連ねています。

データが示す幸福度と業績の関係

従業員の幸福度が業績に与える影響についての研究は進んでおり、具体的な数値も示されています。2012年にGallup社が行った調査によると、世界中で85%以上の被雇用者が職場へのエンゲージメントが低く、その結果、米国だけで50兆円の経済損失が発生しています。近年のポジティブ心理学の研究によれば、従業員の幸福度が向上すると:

- イノベーションが300%増加（HBR）
- 営業成績が37%向上（Martin Seligman）
- 生産性が31%向上（Greenberg&Arawaka）
- 病欠が66%減少（Forbus）
- 離職率が51%減少（Gallup）

これらのデータは、職場環境を整えることの必要性と、それが企業にとっていかに重要であるかを物語っています。

日本の現状と新たな取り組み

日本では少子高齢化が進展し、将来の労働力不足が予想されていますが、働き方改革に対する考え方には課題も多く見受けられます。生産性向上の圧力が高まる一方で、従業員の負担が増し、幸福度が下がるという負の連鎖が懸念されています。これを打破するために、デリバリングハピネスの考え方を導入し、従業員の幸福度を向上させることが求められています。

具体的な取り組みと専門人材の育成

今回の事業連携によって、デリバリングハピネスジャパン（運営：株式会社YeeY）は、以下の2つの取り組みをスタートします。
1. 笑顔が生まれる企業文化の構築を目指す専門人材の育成
2. 島田由香を中心とした組織コンサルティングの実施

これにより、日本の企業が幸福度を意識した組織文化を形成し、業績の向上をもたらすテクニックが広まることが期待されています。

プロジェクトのキープレイヤー

このプロジェクトには、多彩なバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。株式会社YeeYの代表を務める島田由香は、ユニリーバで多くの人事施策を手がけ、社員のマインドセットを変えることを信条としています。共同創業者である矢澤祐史は、ポジティブ心理学を基にした社会貢献に取り組む一方で、ジェン・リムはザッポスの成功事例をもとに、企業文化に変革をもたらす役割を果たしています。

この新たな取り組みが、日本の働く人々の幸福度を高め、企業の成長を支える一助となることを願います。