深海のアイドル・メンダコ忍者の誕生
深海には不思議な生き物が住んでいますが、その中でも特に可愛らしい存在がメンダコです。体長15〜20cmのメンダコは、手のひらサイズでありながら、そのユニークな姿から「深海のアイドル」と称されています。そんなメンダコを主人公にした新たな絵本、『メンダコにんじゃ』が登場しました。
メンダコにんじゃの冒険
この絵本の作者は、構成作家であり脚本家のとくのゆみさん。初めての絵本作りに挑戦し、海の神秘を子どもたちに伝えることを目指しています。イラストは、幻想的で独自のスタイルが特徴のヒダカナオトさんが手掛けています。
メンダコにんじゃこと、主人公のめんめんは、人々の平和を守るために勇敢な冒険に挑みます。ある日、彼の大切な「タコノマクラ」がタコの忍者にさらわれたことを知っためんめんは、すぐに忍者に変身し、仲間たちと共に立ち向かうことを決めます。
この物語の中では、ヒトデの手裏剣やウニのまきびしといった、深海の生き物を駆使した忍法が登場。テンポ良く繰り出される忍法の合言葉「めめめのめん!」は、子どもたちを夢中にさせる魅力的な要素となっています。
イラストと象徴的な生物たち
本書には、深海や浅瀬に生息する様々な生き物も描かれています。絵本の見返し部分には、物語に登場する生物たちのイラストが掲載されており、子どもたちは絵を見ながら一緒に生物を探す楽しみも得られます。
これにより、ただ物語を楽しむだけでなく、教養としての側面も持った絵本であることが強調されています。
書籍情報
『メンダコにんじゃ』は、株式会社岩崎書店から出版されており、2025年5月21日に発売予定です。定価は1,650円(本体1,500円+税)で、A4変型判の32ページで構成されています。ISBN番号は978-4-265-83144-9で、全国の書店やオンラインで購入可能です。
著者・イラストレーターについて
とくのゆみさんは大学在学中からテレビ番組の構成作家として活動し、後に脚本家としても評価を受けるようになりました。小説も手掛ける多才な作家であり、海の生き物や昆虫、鳥が好きな自然愛好者です。
一方で、
ヒダカナオトさんは岡山県立大学のデザイン学部を卒業し、幻想的な生物や植物を描くことで知られる画家です。毎年の個展開催に加え、雑誌や広告など多岐にわたるジャンルで活躍しています。
まとめ
『メンダコにんじゃ』は、深海のアイドルが勇敢さと友情を通じて成長していく様子を描いた、子どもたちにぴったりの絵本です。新たな忍者の冒険を通じて、海の生き物たちの魅力を知ることができる、この珠玉の作品をぜひ手に取ってみてください。