レジルとタカラレーベンが進める新築マンションの脱炭素化と防災対策に向けた革新サービス

レジルとタカラレーベンの新たな挑戦

脱炭素と防災の両立を目指し、レジル株式会社とタカラレーベンによる革新的な共同サービスが発表されました。東京都千代田区に本社を置く両社は、新築分譲マンションにおける脱炭素化とレジリエンスの強化を図り、協業を開始しました。この取り組みは、災害時の住民の生活維持機能を強化するとともに、再生可能エネルギーを活用した実質再エネ100%の電力供給を実現することを目指します。

新サービスの概要

この新しいサービスでは、レジルが持つ「マンション一括受電サービス」のノウハウとMIRARTHホールディングスグループが提供する太陽光発電との連携を図ります。具体的には、タカラレーベンが開発する新築マンション全体で実質再エネ100%の電力供給を行い、脱炭素化を推進します。

サービスの特長として、これまで共用部に限られていた太陽光発電の電力供給を専有部にも拡大し、災害時には非常用電力の供給が可能となります。停電時には、蓄電池を使用して給水ポンプやエレベーター、機械式駐車場といった共用設備を稼働させ、住民の生活環境を維持する役割を果たします。これにより、在宅避難中も快適に過ごすための「クオリティオブライフ」の向上に寄与します。

脱炭素と防災の背景

近年、新築マンションの開発において、脱炭素化と防災性能の強化がより一層重要視されるようになりました。特に、東京都では2025年4月からの太陽光発電パネルやEV充電設備の設置が義務化されることが決定しています。このような governmental impetus がある中で、マンションデベロッパーは競争力を高めるために、脱炭素化と防災性能の強化に積極的に取り組む必要があります。

また、気候変動によって自然災害の頻度が増している中、マンション居住者にとっての在宅避難が推奨される状況もあります。これに対応するため、タカラレーベンらは「サステナブルな環境をデザインする力で、人と地球の未来を幸せにする」という声明のもと、太陽光発電システムによる再生可能エネルギーの導入や災害レジリエンスの強化に努めてきました。

コメントと展望

タカラレーベンの手島芳貴氏は、今回の協業に関して「高度な技術と同じ志を持つレジル様との協業により、脱炭素化とレジリエンスを両立させた新たなスキームが実現した」と述べています。さらに、「今後も居住者に安心と安全を提供し続ける」との意向を表明しました。

レジルの入江誠氏は、「脱炭素化と災害レジリエンスの向上を重要なテーマとして、今後の事業成長を目指していきます」との思いを語っています。両社の野心的な取り組みが、今後のエネルギー業界やマンション業界のスタンダードとなることを期待しています。