日本のセクシャリティとLGBT許容度に関する調査
最近、日本におけるセクシャリティに対する意識やLGBT(性的少数者)に対する許容度についての調査が話題になっています。2016年に実施されたこの調査は、全国47都道府県で20歳以上の男女550名から得られたデータに基づいており、特に興味深い結果が浮かび上がっています。
調査の目的と方法
調査を行ったのは、LGBTマーケティングラボで、目的は日本におけるセクシャリティの自覚とその許容の実態を把握することでした。20代から50代までの幅広い年齢層からデータを集めるためにインターネット調査を利用しました。
調査の中で、特に目を引いたのは、「自分は100%ストレート(異性愛者)だと思いますか?」という質問です。これに対する回答から、各年代・性別におけるセクシャリティに対する意識の違いが見えてきました。
調査結果の要点
調査結果によると、40代女性の約65%が「自分はストレートだが、ストレートではない人がいても良い」と回答しました。これは全ての年代の中で最も高い数値で、特に40代前半の女性では約7割がLGBTの存在を受け入れる意向を示しています。
一方で、50代男性の間では、LGBTに対して不快感を示す割合が24.2%に達しており、ジェンダーや年齢による意識の差が顕著に表れています。
こうした傾向は、メディアでのLGBT関連の取り上げ方、特にテレビメディアが大きく影響していると考えられます。40代女性が中心視聴層であることから、より多くの情報が彼女たちの意識を変化させているのでしょう。
社会の変化に注目
LGBTに対する理解が進む中で、企業や組織もダイバーシティに積極的に取り組む必要があります。特に、LGBT研修を通じて、役職者層に対する啓発を強化すべきという意見も出ています。
LGBTマーケティングラボの代表を務める榎本悠里香さんも実体験を踏まえ、企業向けのLGBT研修をプロデュースし、今後も持続可能な理解促進に努めているとのことです。
まとめ
調査結果は、日本全体でのセクシャリティに対する理解が進んでいる一方で、年齢や性別による意識の違いが依然として存在することを示しています。特に40代女性の高い許容度は、時代の変化を象徴していると言えるでしょう。今後もこの動向がどう進展するのかが注目されます。
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