近鉄けいはんな線で新しい観光体験を!
2025年、大阪で開催される関西万博に向けて、近鉄が新たな取り組みを発表しました。近鉄けいはんな線では、奈良と伊勢志摩を繋ぐラッピングトレインの運行を開始します。このトレインは、地域の魅力をPRするための特別仕様で、観光客にとっては新たな交通手段となります。
ラッピングトレインの詳細
奈良旅絵巻
最初に運行が始まるのは、2月25日(火)からの「奈良旅絵巻」。こちらのトレインは、奈良県で活躍中の書家・逢香氏が手がけたデザインが特徴です。「奈良公園」や「吉野」といった風景に合わせた書と、その美しさを引き立てる墨絵が施されています。これにより、乗客は景観と文化の融合を楽しむことができるのです。
伊勢志摩旅絵巻
続けて、3月19日(水)から運行が開始される「伊勢志摩旅絵巻」では、伊勢志摩の象徴的なランドマークが描かれます。具体的には、運行開始日に合わせて「伊勢神宮」や「英虞湾」、さらには「夫婦岩」など、観光名所の書や伊勢海老などの墨絵も登場します。このトレインは、地域の特産物や文化をアピールする役割も果たしています。
車内の工夫
このラッピングトレインはただの移動手段ではなく、観光情報を提供する「走る観光ガイド列車」でもあります。車内には旬のイベントや観光スポットを紹介するポスターが掲出され、乗客は移動しながら情報をキャッチできる仕組みです。観光に訪れた際には、特別デザインのトレインを利用して、心に残る思い出を作ることが期待できます。
運行区間と運賃
ラッピングトレインの運行区間は、近鉄けいはんな線の学研奈良登美ヶ丘駅からOsaka Metro中央線の夢洲駅まで。利用者は運賃のみでご乗車いただけるため、気軽に訪問できます。新しい観光手段として、多くの人々に利用されることが望まれます。
書家・逢香氏について
ラッピングトレインのデザインを手掛けられた逢香氏は、6歳から書道を学び、奈良教育大学で伝統的な書道を専門としています。妖怪をテーマにした作品制作や、書家としての活動を通じて、伝統と現代のデザインを融合させた作品を多数展開しています。彼の作品は、文化的価値が高く、観光として奈良をPRするはずです。彼は、奈良市観光大使としても活躍しています。
これからの期待
このラッピングトレインは、近鉄沿線の観光名所への訪問者を増やすための新しい試みです。万博期間中やそれ以降も、近鉄けいはんな線が観光の重要な拠点となることでしょう。地域の活性化と、観光客にとっての便利さを兼ね備えたこのトレイン、是非ご乗車ください!