コロナ禍からの忘・新年会の復活の兆し
株式会社リクルートが発表した最新の調査によると、今年度の忘年会・新年会(以下、忘・新年会)への参加意向が堅調な回復を示していることが分かりました。特に、参加回数が増加すると見込んでいる人が昨年度よりもカウントされ、全体としてポジティブな傾向が見えています。
参加回数の増加が見込まれる理由
2024年12月から2025年1月にかけての忘・新年会への参加予定を尋ねたところ、参加を増やすと答えた人は全体の12.7%でした。これに対して、参加を減らすとする人はわずか3.2%であり、明らかに増加派が減少派を上回っています。これはコロナウイルスの制約が緩和され、安全に人との交流ができる環境が戻ってきたことを反映した結果と言えるでしょう。
また、昨年度の平均参加回数は忘年会が0.59回、新年会が0.31回という数字でしたが、今年度はさらなる増加が期待されています。この回復傾向は、特にビジネスシーンにおいて重要で、同僚たちとの絆を深めるためにも重要な機会となります。
予算の動向
忘・新年会の予算に関しても注目すべきポイントがあります。今年度の参加者予想額は平均4,896円となり、これは前年から211円の増額となります。過去3年連続で過去最高の予算が見込まれており、参加者の気持ちに余裕が生まれていることが伺えます。具体的には、最も多くの人が5,000円~6,000円未満を予算に設定している(36.5%)ことからも、より充実した食事や飲み会を期待している様子が分かります。
特に前年の実際の参加費(平均5,090円)が過去最高を記録していることから、忘・新年会はただの儀礼サイクルではなく、経済活動としての意味も強まっていると言えるでしょう。
参加相手の傾向
今回の調査では、参加する相手についても掘り下げてみました。「会社・仕事関係」の参加予定は32.7%で最も高く、次いで「友人・知人関係」が24.5%となっています。特に、男性の30代から50代では「会社・仕事関係」の参加予定が4割を超える結果となっており、ビジネス利用が主要な動機となっていることが注目されます。
まとめ
このように、リクルートの調査結果から、忘・新年会における参加意向と予算が共に増加傾向にあることが分かりました。これを機に、職場の風通しを良くし、同僚たちとの関係を深める良い機会がもたらされることが期待されます。コロナ禍からの復活を実感できる一年として、多くの人々が再び集まる姿が見えることを楽しみにしています。