DAA認定試験開始
2023-11-20 10:40:01
デジタルアクセシビリティアドバイザー認定試験開始!全国300カ所以上で受験可能に
デジタルアクセシビリティアドバイザー認定試験、全国300カ所以上会場で開始
近年、AIやIoT技術の進化に伴い、デジタルアクセシビリティの重要性が増しています。しかし、支援が必要な場面で十分に活用されていない現状があります。この課題解決に向けて、デジタルデバイスと障害の両面を理解し、的確なサポートができる人材育成が急務となっています。
この状況を受け、一般社団法人日本支援技術協会(JATC)は、デジタルアクセシビリティアドバイザー(DAA)認定試験をスタートさせました。DAAは、年齢、学歴、国籍を問わず、誰でも受験可能な資格です。高齢者や障害のある方がICT機器を円滑に活用できるよう、適切なサポートに必要な知識とスキルを認定します。
試験は、全国300カ所以上の会場で実施されるコンピュータベーステスト(CBT)を採用。オデッセイコミュニケーションズが提供する「Odyssey CBT」システムを利用することで、受験者は希望する日時、場所を選んで受験できます。
障害のある受験者への配慮
JATCは、すべての受験者が安心して試験に臨めるよう、アクセシビリティに配慮した試験環境を提供することに尽力しています。障害のある受験者に対しては、マウスやキーボードの持ち込み、設定変更、問題文の拡大、筆談対応など、さまざまな支援サービスを用意しています。
さらに、JATCとオデッセイコミュニケーションズは、アクセシブルな試験システムの開発・改善にも合意。CBTシステムへの追加機能実装も検討しており、今後も連携を強化することで、より公平で誰もが自己決定できる社会の実現を目指しています。
DAA認定試験のレベル
現在のDAA認定試験は、「Basicレベル」と「Standardレベル」の2種類があります。
Basicレベル: 地域におけるICT機器の利用支援・提案に必要な基礎知識・技術を認定。家電量販店店員や、身近な人を支援したい方などに最適です。
Standardレベル: 業務としてICT機器利用支援を行う際に必要な、ケース別のスキルやコーディネート技術を認定。専門的な知識・スキルを求められます。
今後、「Professionalレベル」の創設も予定しており、講師としてのスキルを認定する予定です。
合格者の特典
試験に合格すると、ブロックチェーン技術を用いた改ざん防止機能付きの「オープンバッジ」が発行されます。これはデジタル証明として活用できます。また、希望者にはデジタル庁が推進する「デジタル推進委員」への登録も可能です。
日本支援技術協会とオデッセイ コミュニケーションズ
JATCは、障害者や高齢者が情報社会で自立した生活を送れるよう、情報支援技術の普及と人材育成に取り組む一般社団法人です。2016年に設立され、デジタルアクセシビリティに関する調査研究、企業との協業、教育機関との連携など、多岐にわたる活動を行っています。
一方、オデッセイコミュニケーションズは、MOSや統計検定など、数多くのCBT試験を実施・運営する企業です。「新しい資格、新しいキャリア」をパーパスに掲げ、国内受験者累計500万人を突破しています。
両者は、今回の試験実施において業務提携。アクセシビリティの高い試験システムを提供することで、より多くの人がDAA資格に挑戦しやすくなりました。
まとめ
DAA認定試験は、デジタル社会におけるアクセシビリティ向上に大きく貢献する資格です。多くの人がこの試験を通じて、デジタルアクセシビリティに関する知識・スキルを習得し、活躍の場を広げていくことを期待しています。試験に関する詳細は、JATCの公式サイトをご確認ください。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人日本支援技術協会
- 住所
- 東京都葛飾区立石7-7-9
- 電話番号
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