Lithe株式会社の取り組み
Lithe株式会社がついにミャンマーのタヤェッセン村に日本初となる公立小学校を開校しました。この村は、電気、水道、ガスが整備されていない環境ながらも、約300人の村人が生活をしています。これまでの教育は村人たちの持ち回りで行われ、農業の合間での実施だったため、どうしても教育の質にばらつきが生まれていました。
新たに開校した公立小学校は、60人の生徒を受け入れることができ、国から派遣された教師や文具品の支給が開始されたことで、教育の質が向上することが期待されています。現地入りには牛車を利用し、直接村の人々と関わる形で活動をスタートしました。
代表の思い
この公立小学校の設立にかかる費用はすべて、Lithe株式会社の代表である三井雅史氏が寄付しました。学校には彼の名前が記された看板が設置され、彼の教育に対する熱意が感じられます。全ては「子どもたちの未来を守るため」という思いから動き出したのです。
三井氏がLithe株式会社を設立したのは2013年。その前にも2006年に「認可外保育所」を開所し、教育の重要性を深く理解するきっかけとなった出来事がありました。幼い子どもたちの未来がどれほど不安定であるかを肌で感じたことで、より質の高い教育環境が欠かせないと強く思ったそうです。
教育の重要性
三井氏が自身の病と向き合った経験も影響を与えています。2009年に「悪性リンパ腫」と診断された際、人の命がいかに脆弱なものかを実感した彼は、ミャンマーでの衛生教育が必要だと考えるようになりました。現地での調査を通じて、「知識不足と不衛生な環境が原因で命を落とす幼い命が多い」との事実を知ります。
その想いを具体化するために、彼は開校式で「石鹸を使った手洗い演習」を行い、全ての子どもたちに石鹸をプレゼントしました。これにより、衛生意識が高まり、子どもたちの命を守る第一歩となることを願っています。
ボランティア活動の出発点
三井氏が2013年にミャンマーを訪れた際、最初はビジネス目的でしたが、その後の現地ボランティア活動が、教育支援へとつながりました。日本語教室を運営するボランティアの方々の姿を見て、彼は継続的な教育ボランティアに参加することを決意します。
学校開校の祝辞
開校式では、彼が次のような祝辞を述べました:
学校の開設、おめでとうございます。
私はこの小学校の建設費用を寄付させていただいた三井です。小学校を作るのは私の夢でした。日本では実現できなかったこの夢が、今ここで叶ってとても幸せです。
夢を実現するには仲間を持ち、失敗を恐れず挑戦し、知識を得ることが重要です。皆さんもこの学校で学び、未来を築いてください。
今後の展望
今後もミャンマーの発展に向けたさまざまな支援を考えており、Uber Eatsの配達ドライバーとしての収入で活動資金を捻出する計画です。このように、本業を維持しつつ、村人たちとの信頼を築きながら教育環境を整えていくつもりです。教育は未来を作る基盤であり、これからも多くの子どもたちに成長の場を提供し続けたいと考えています。最後に、開校を祝う村人たちとの記念撮影も行い、共に喜びを分かち合いました。