阿波和が創り出す新たな阿波踊りの世界
株式会社阿波和は、日本初のプロ阿波踊り集団『寶船(たからぶね)』の衣装デザインを手がけており、2023年のヨーロッパツアー『BE HERE NOW TOUR 2023』でその作品が初めてお披露目されました。この衣装は、寶船の個性を最大限に引き立てるための独自のデザインが施されており、日本の伝統美と現代的なセンスが融合した魅力的なものです。
職人技が光るオーダーメイド
株式会社阿波和は、お客様の要望に応えたフルオーダーメイドの舞台衣装を提供しており、専属デザイナーは多くのイベントの衣装制作に携わってきた経験を持っています。このプロジェクトでは、京室町で285年の歴史を誇る帯匠『誉田屋源兵衛』との共同作業により、独特な衣装が生み出されました。それぞれの衣装は、踊り手の動きを考慮してデザインされ、演じる舞台ごとに異なる雰囲気を伝えます。
衣装のリーダーシップ
今回のヨーロッパツアーでの衣装は、赤を基調にしたデザインで、まるで血が通っているかのような情熱が感じられます。この舞台衣装は、メンバーの個性を引き立たせる着脱可能なパーツで構成されており、全てがフルオーダーメイドで仕上げられています。
陣羽織としてのこだわり
特に注目すべきは、武士が戦に臨む際に着用していた伝統的な陣羽織をもとにしたデザインです。この陣羽織は短くアレンジされ、後ろに深い切れ込みが施されており、寶船の力強い踊りに対応しています。この要素が衣装に威厳と貫禄を加えているのです。
新たな足元への挑戦
また、足元の装いも注目ポイントです。文楽足袋株式会社との共同開発によって生まれた環境に配慮した新しい踊り足袋は、従来の塩化ビニルではなく、有名靴ソールが使用されています。この足袋は日本で生産されており、より踊りやすくなっています。
タスキの意味
追加の衣装アイテムであるたすきは、古代の神事に使われたもので、人々や出来事の繋がりを象徴しています。阿波踊りが国境を越えて広がっていく姿を表す意味が込められています。
法被も新たに
法被も特色あるデザインです。伝統的な阿波踊りのスタイルを洋裁で再現し、柔軟な動きができるよう工夫が施されています。赤から黒へのグラデーションが美しいこの法被は、踊りの華やかさを引き立てています。
荒波をイメージした帯
帯は、嵐をともにする船を象徴し、金箔や漆で織り込まれた美しいデザインです。この帯は寶船の艶やかなパフォーマンスを一層引き立てる要素となっています。
世界の舞台での新たな魅力
株式会社阿波和の手掛ける衣装は、世界各国のステージで注目を集めること必至です。日本の伝統文化がグローバルな舞台で表現されることは、阿波踊りの新たな魅力を発信する重要な機会となります。観客の心を震わせるその舞台衣装に、ぜひご注目ください。
会社詳細
- - 社名: 株式会社阿波和
- - 代表者: 井上 光
- - 本社所在地: 徳島県鳴門市撫養町南浜東浜339
- - 創業: 1996年4月
- - 設立: 2021年12月1日
- - 資本金: 1,000万円