基幹システムが抱える老朽化の課題
企業の基幹システムの約60%にレガシー要素が残っていることが、経済産業省やデジタル庁の調査によって示されています。このレポートでは、特に属人化、ブラックボックス化、システムの複雑化という三つの問題がDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の大きな障害であると指摘されています。
課題の詳細
1.
属人化: システム運用が特定の担当者に依存し、情報の共有が進まないことで、業務が停滞する可能性があります。
2.
ブラックボックス化: システムの動作や構成が明確でなく、問題が発生した際に迅速な対応が難しくなる状況です。
3.
システムの複雑化: 増え続ける機能やモジュールによってシステムが複雑化し、変更やメンテナンスが困難になります。
これらの問題は多くの企業に共通しており、運用基盤が制約となるケースが多々見受けられます。これに対応するためには、経営者の意識改革やITガバナンスの強化が不可欠です。そして、情報システム部門の可視化や標準化を進めることが、モダン化を推進するうえでの基盤となります。
モダン化に向けた取り組み
レガシーシステムのモダン化には、組織横断的なアプローチが必要です。運用現場からのフィードバックを受けつつ、日常運用を通じてシステムの状態を把握し、属人化を解消していくことが求められます。
さらに、JDE環境に特化したDB運用管理サービスの提供が、企業の基幹システムの安定稼働を支援します。現在、ERPをオンプレミスで運用している企業が直面している課題、例えばデータベース管理者(DBA)の確保が難しい、個人依存の運用ルール、性能劣化などについても注意が必要です。
VENTURY PerfCareのサービス
VENTURY PerfCareは、Oracle Databaseの運用管理に特化した専門チームを有し、「属人化の解消」、「性能最適化」、「運用の標準化」を通じて、専門的な知識がなくても安心できる運用体制の実現を目指しています。
提供されるサービスには、日常的な問い合わせ対応から障害発生時の技術支援、定期的なヘルスチェックなど、安定した稼働に必要な広範囲な作業が含まれます。これにより、長期的な安定稼働を実現しつつ、運用品質の向上を図ります。
今後の展開
今後は、JDEを皮切りに、SiebelやEBS、SAPなどに対してもデータベース運用に特化したサービスを順次展開していく予定です。
まとめ
日本国内の企業で問題視される基幹システムの老朽化は、運用の効率性や生産性を大きく削がれ、DX推進の足かせとなります。ベンチュリーコンサルティング株式会社は、ERPソフト利用企業を支援することで、運用の安定化や人材確保の課題に向き合い、持続可能なビジネス環境を構築します。また、営業部門を含むITインフラ全般の調整と改善も積極的に行っていきます。