大学の部活を支援するスポンサーシップの新潮流について

株式会社スポンサーズブーストが、株式会社ダイキアクシスの子会社であるDaiki Axis Venture Partnersから資金調達を行い、新たな大学部活支援プログラムを展開します。この動きは、企業が大学の部活動に小口でのスポンサー出資を可能にする「SPONSORS BOOST」というプラットフォームを活用して、企業と学生の新たな接点を生むものとなります。

資金調達の背景

今回の資金調達は、ダイキアクシスグループの新卒採用とSPONSORS BOOSTの連携がきっかけとなりました。多様化する採用難に悩む地方企業の現状に対して、学生と企業が早期に接触できる機会を提供することが狙いです。労働人口の減少や都市集中化といった課題に対処するため、双方のリソースを使って若者が活躍できる環境を整えることが重要視されています。

出資の概要

今回の出資には、二千万円の第三者割当増資が含まれています。この資金をもとに、両社は地方大学や企業の登録促進を進め、地域に密着した新卒採用の活性化を図ることを予定しています。

SPONSORS BOOSTの特徴

「SPONSORS BOOST」は大学の部活に特化したプラットフォームであり、企業が小口でスポンサー出資をする仕組みです。このシステムには以下のようなメリットが存在します：

部活動側のメリット

1. 費用サポート: 企業からの支援により、活動費用を大幅に軽減できます。
2. 部員の増加とモチベーションの向上: スポンサーの支援により部活の認知度が上がり、新入生の獲得や部員のやる気を引き出します。
3. キャリア形成の早期化: スポンサー企業とのつながりを早期に持つことで、就職活動に役立つ情報を得られます。

企業側の魅力

1. 部活動を通じた早期アプローチ: 活動に取り組む学生の基礎能力が高いため、企業は魅力的な人材と出会う機会が増えます。
2. コストパフォーマンスの向上: 部活のスポンサー契約はリーズナブルで、年間の採用コストを抑えられます。
3. 企業イメージの向上: 地域貢献とSDGsへの貢献を通じて、企業の社会的責任を果たすことができます。

メッセージと今後の展望

ダイキアクシスの代表、大亀裕氏は「愛媛をはじめとした地域活性化と若者支援の観点での投資を重視している」とし、スポンサーズブースト社との連携の重要性を強調しました。両社は一緒になって次世代の人材育成と企業の成長を支援していく方針です。

大学部活動の支援を通じて、企業と学生の新たなつながりが生まれ、双方にとってメリットのある関係が形成されることを期待しています。今回の資金調達は、その第一歩となるでしょう。