FACTORIUMがreporuを買収し新たな展開へ
株式会社FACTORIUMは、データサイエンスに特化したベンチャービルダーであり、2023年までに多くの企業やプロジェクトを支援してきました。東京都千代田区に本社を置くこの企業は、新たな一手としてレポーティングサービス「reporu」を運営する株式会社reporuの株式を100%取得し、完全子会社化したことを発表しました。
FACTORIUMのビジョン
FACTORIUMは、連続的にデータサイエンス事業を展開することにより、社会課題の解決に貢献しています。企業と協力し、デジタル事業の発展を促進するスタートアップ・スタジオとして、確立された地位を持ち続けています。特に、フリーランスやポートフォリオワーカーの増加が進む中、彼らが働きやすい環境を整えることが求められています。
M&Aを経ての新たな取り組み
今回の買収はFACTORIUMにとって初めてのM&A案件で、組織をまたいで活動するフリーランス向けに特化したチームレポーティングサービスの開発が目指されます。今後、クローズドβ版サービスのローンチが予定されており、この新サービスは2019年夏頃に提供開始される見込みです。
現代の働き方と課題
昨今の働き方改革に伴い、2018年を「副業解禁元年」とする動きが顕著であり、一つの企業に依存せず複数のプロジェクトに取り組むポートフォリオワーカーが増えてきました。これにより、リモートワークの普及とともにチームの柔軟性が求められる一方で、以下のような課題が浮上しています。
- - 複業やリモートワークのための情報共有にコストがかかる
- - 新たなチームメンバーとの相互理解に時間がかかる
- - 専門性の高いメンバー間での業務理解不足
- - 大事な情報が流失しやすい
- - 目標設定が忘れられることがある
これらの課題を解決するために、FACTORIUMはreporuを活用し、フリーランスやポートフォリオワーカーたちがより円滑に共同作業できる環境を提供しようとしています。
reporuの特長
reporuは2018年11月にリリースされた業務レポーティングツールで、日々の業務報告と目標に対する進捗を簡便に行うことを目的としています。さらに、コミュニケーションを促進しチームの目標達成を後押しする機能を備えています。特に、チャットツール(Slack)との連携により、業務情報を簡単に共有しつつ、効率的な情報管理が可能となります。
今後の展望
FACTORIUMは、reporuを通じてフリーランスの方々へより良い働き方を提供できるよう、今後もプロダクトのピボットを進める方針です。従来のBtoBモデルから、フリーランスの情報共有を重視する自律分散型のモデルへの移行を図ることで、フリーランスのプレゼンス向上と案件数の増加を目指します。
FACTORIUMは様々な成功事例を持ち、今後の展開に期待が高まっています。フリーランス環境におけるレポーティングツールの重要性が高まる中、FACTORIUMが生み出す価値はますます多くの人々に届くことでしょう。