アマナイメージズとFastLabelのデータ提供
株式会社アマナイメージズとFastLabel株式会社が、LINEヤフー株式会社に対して200万点のAI学習用データセットを提供することを発表しました。このパートナーシップは、両社の専門知識を活かし、AI技術の発展を促進する新しい一歩となります。
特に注目されるのは、アマナイメージズの『Qlean Dataset』から提供されるビジュアル素材の質です。このデータセットには、著作権や肖像権に関するリスクを最小化した権利クリアな画像が含まれており、約200万点の高品質なビジュアル素材がラインナップされています。これにより、AI開発に必要なデータを安心して利用することが可能です。
データ素材の特徴と利点
『Qlean Dataset』で提供されるデータは、その特性においても革新的です。各画像データには、絵柄を客観的に表現するためのキーワード情報が付与されており、これにより学習プロセスがさらに効率的になります。担当者は、このキーワード情報がAIの精度向上に寄与すると述べています。データ転送もスムーズに行われ、約200万点の大量データをわずか1週間で提供することができました。
アマナイメージズの役割
アマナイメージズは、40年以上の歴史を持つ「ビジュアル権利の総合カンパニー」として、権利許諾や審査を専門に行っています。今回のプロジェクトでは、権利クリアな素材を持つことで、AI開発の障壁とされていた権利リスクを低減し、 AIの倫理的な使用を重視しています。
FastLabelの専門性
一方で、FastLabelはデータ中心のAI開発をサポートすることで知られています。教師データ作成代行やアノテーションツールの提供を行い、さらにデータの収集からモデル開発、MLOps構築までの全過程を支援しています。このような包括的なアプローチにより、両社は互いに補完し合い、AI開発における最新のニーズに応える体制を整えました。
企業の展望
今回の提携は、2022年に締結されたもので、その後も両社は様々なプロジェクトで協働してきました。LINEヤフーのような先進企業との連携が実を結ぶことで、AI技術の未来に向けた大きな飛躍が期待されます。アマナイメージズとFastLabelは、引き続き日本のAI業界の発展に貢献し、より豊かな社会の実現を目指していく方針です。
詳細情報
アマナイメージズの提供する『Qlean Dataset』は、高品質で権利クリアなビジュアルデータやオーディオデータ、テキストデータ、3Dデータを新規撮影・収録やキュレーションを通じて提供しています。その管理・流通プラットフォーム『Qlean』は、権利者への適切な対価還元を目指しています。
これからのAI技術の進化に期待しながら、アマナイメージズとFastLabelの活動に注目していきましょう。