Weights & Biases JapanがGENIACに採択
Weights & Biases Japan株式会社(以下、W&B Japan)は、ボストン コンサルティング グループ(BCG)からの委託を受け、経済産業省およびNEDOが推進する生成AI支援プログラム「GENIAC」(Generative AI Accelerator Challenge)に選出されました。このプログラムは、日本国内における基盤モデルの開発能力を向上させ、企業の創意を広げることを目的としています。
W&B Japanは、GENIACの支援を通じて開発されたAIモデルの性能評価や、開発段階におけるGPU計算資源の使用状況を監視する役割を果たします。自社の実験管理プラットフォーム「W&B Models」を駆使し、最先端の技術とともに日本のAI開発に貢献します。
期待される役割と機能
W&B Japanの提供するMLOpsプラットフォームは、世界中の生成AI企業に採用されています。特に、AI開発プロセスのトラッキング機能により、トレーサビリティや再現性を確保することが可能です。加えて、W&B Japanは「大規模言語モデル(LLM)評価のベストプラクティス」というホワイトペーパーを発表し、国内のLLM開発促進にも尽力してきました。
2023年7月からはLLM日本語能力ランキング「Nejumi LLMリーダーボード」を運営し、国内外の60以上のLLMを評価。性能と安全性の両面から評価する新しいフレームワークとして、徐々にその名を馳せています。
W&B Modelsの特徴として、開発中のコードに必要最小限の変更を加えるだけでAIシステムのログを記録し、運用時の説明責任を高めることが可能です。このことにより、経済産業省が提唱する「AI事業者ガイドライン」にも合致した責任あるAI開発を後押しします。
GPUの効率的な活用
また、GENIACプロジェクトでは多数のGPUを効率的に活用するための機能が重視されています。W&B Japanは、GPUの利用状況を可視化するためのダッシュボードを提供し、計算リソースを最適化することを目指します。このダッシュボードは、指定されたGPUの稼働状況を日次で収集し、分析可能な形で企業に提供します。
W&B Japanの使命
GENIACプロジェクトにおいて、W&B Japanは各企業に責任ある開発を実現するための支援を行います。具体的には、GPUの利用効率を可視化し、開発スピードやモデル構築の質を向上させることが目的です。W&B Modelsを通じて、開発者は豊富なリソースとサポートを受けることができ、AIプロジェクトの進行が円滑になります。
W&B Japanとは
Weights & Biases Japan株式会社は、エンタープライズグレードのML実験管理およびエンドツーエンドMLOpsワークフローを展開する企業です。NVIDIAやOpenAI、トヨタなど世界中の顧客に対して500,000人以上の機械学習開発者に信頼されるプラットフォームを提供しています。
今回のGENIACプロジェクトへの参画は、W&B Japanが更なる成長を遂げるための一歩です。未来のAI開発の可能性を切り拓くために、同社の取り組みは注目です。
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このように、W&B Japanの取り組みが日本のAI開発を支える一助となり、次世代のテクノロジーによって、ビジネスや社会に新たな価値がもたらされることに期待が寄せられています。