新聞印刷の技術と地域の魅力発信を融合!TONICHIとハヤシ・アンド・カンパニーがSDGsパートナーシップ協働宣言を締結
東京都江東区に本社を置く東日印刷株式会社(以下TONICHI)と、神奈川県川崎市に本社を置くハヤシ・アンド・カンパニー株式会社は、6月21日に「SDGsパートナーシップ協働宣言」を締結しました。
この協働宣言は、創業以来培ってきた新聞印刷業の技術を持つTONICHIと、日本各地の「まだ世にない雑貨」を開発し地域の魅力発信を続けるハヤシ・アンド・カンパニーが連携することで、安定的かつ持続可能な商品開発を進め、新たな価値を創造することを目指すものです。
両社の連携は、TONICHIの社員がハヤシ・アンド・カンパニーのCEO総合プロデューサーである林和央氏と展示会で知り合い意気投合したことから始まりました。林氏は、廃材や端材を使った新たな雑貨商品の開発に長年携わってきた経験から、「新聞印刷の過程で生じる余剰紙や廃棄するしかなかった資材こそが、これまでにない新商品を生み出す可能性にあふれている」と提案しました。
TONICHIの武田会長も「世界最大規模の新聞印刷工場を持つ当社にとって、資材の有効活用、SDGsの取り組みは大事な課題で、様々な可能性にチャレンジしていきたい」と意欲を示しました。
具体的な取り組み
両社はSDGs目標達成に向けた取り組みとして、以下の3つの重点項目を掲げています。
1.
企業間の連携(SDGs目標17)
相互の強みを活かした連携を強化し、新たな顧客・取引先の皆様への持続可能な商品開発を提案することで、3者間のパートナーシップを強化します。
2.
グリーン化の取組み(SDGs目標12、15)
TONICHIの印刷の過程で生じる余剰紙および損紙、その他これまで廃棄するしかなかった資材を提供し、ハヤシ・アンド・カンパニーが付加価値を付けて新たな商品へと生まれ変わらせることで資材ロス、環境負荷の軽減に取り組みます。
3.
新たな雇用の創出(SDGs目標8)
双方が協力して新たな商品を開発・商品化したものの製造や、取組みの過程で生まれる新たな事業において、これまでつながりのある就労支援施設での人材活用を活発化させ、新たな活躍の場を提供します。
宮崎の老舗雑貨店「PURA VIDA」で新聞包装紙が初採用!
このSDGsパートナーシップ協働宣言に基づいて開発されたオリジナル新聞包装紙は、宮崎県の老舗雑貨店「PURA VIDA(プーラビーダ)」で採用され、7月11日にTONICHI本社工場で初めて印刷されました。
この包装紙は、新聞印刷をする過程で生じた余剰紙を利活用して作ったもので、新聞印刷会社が企業様のデザインポリシーに沿った包装紙を開発・印刷したという点できわめて珍しい取り組みです。
PURA VIDAを運営する勉強堂の與田会長は、「ギフト」を更に差別化するために、オリジナルなものを探していたところ、林氏から提案されたこの包装紙に「オリジナリティはもちろんのことSDGsの観点からも誰かの役に立つ、世の中のためになるこの取り組みにとても共感し、直感的に採用を決めました。」と語っています。
ハヤシ・アンド・カンパニーの林氏は、「日々の様々な出来事やその歴史を伝え続ける『新聞』が『包装紙や紙袋』といった形になり、これからも日常的に新聞紙を使い続けてほしいと考え企画しました。今回、宮崎で老舗の雑貨店であるPURA VIDA様にこの商品の意義にご賛同いただき取り扱いの第1号店として採用していただけたことを大変うれしく思います。」とコメントしています。
TONICHIとハヤシ・アンド・カンパニーは、今後も資源や人材を大切にし環境にやさしい商品開発に取り組んでいくとのことです。