浜松町エリア活性化に向けた試験運行結果報告
株式会社世界貿易センタービルディングと一般社団法人浜松町芝大門エリアマネジメントは、浜松町エリアの移動利便性向上を目的とした無料循環バス「(仮称)はまバス」の試験運行を実施しました。期間は2025年11月1日から11月14日までの14日間で、約1700名が乗車し、その結果、95.8%の利用者が本格運行への利用意思を示しました。
満足度とニーズの高まり
試験運行に参加した方々のアンケート結果によると、サーベイの結果サービスの満足度は82.9%に達し、観光や買い物を目的としたレジャー利用が約8割を占めました。バス路線が主要な観光施設をつなぐことで、地域の回遊が促進されていることが示されました。
特に、30代から60代の広い年齢層からの参加が目立ち、地元住民や観光客の様々なニーズに応えるサービスであることが確認されました。ポスターやチラシによる認知が高い一方で、「偶然通りかかった」という形での利用も多かったようです。
利用者からの期待の声
自由回答欄には、約400件ものコメントが寄せられ、地域住民からは本格運行への期待が強く表現されました。「バス内に映像を流してほしい」や「周辺の観光情報やおすすめ店を紹介してほしい」といった意見が多く、利便性を向上させるための具体的な要望が寄せられました。
課題と今後の改善点
ただし、利用者からのフィードバックには課題もありました。特に「乗り場が不明瞭」といった指摘があり、今後は案内表示の改善が求められます。土日祝日は乗車が集中していたため、運行体制の見直しも課題として挙げられました。音声や映像ガイドの改善も目指し、乗客にとっての体験価値をさらに高める努力が期待されます。
浜松町の新しい移動体験
浜松町地区は、東京タワーや増上寺、旧芝離宮恩賜庭園といった歴史的な観光スポットが多く、再開発が進む国際色豊かなエリアです。地元企業と市民が協力し、「ひととまちをつなぐ」新たな移動手段として「(仮称)はまバス」の導入を目指していく姿勢は、地域活性化の大きな一歩となることでしょう。
今後も、試験運行を通じたデータ分析とフィードバックを元に、2027年3月に予定される本格運行に向けた取り組みを進めていくとのことです。無料循環バスが浜松町エリアの魅力をさらに広げることを期待したいです。