SONAS傾斜計がKOLC+と初のAPI連携を実現
2025年6月、ソナス株式会社と株式会社コルクの2社は、デジタルツイン技術の新たな展開に向けて、ソナスの無線式傾斜監視システムの計測データをKOLC+と連携するAPIを実装しました。この連携により、傾斜データはデジタルツイン上で視覚化され、建設現場の監視や管理が一層効率化されることが期待されています。
連携の背景
このプロジェクトは、清水建設株式会社のNOVAREベンチャービジネスユニットによる仲介から始まりました。これまでKOLC+は全国で展開され、API連携に対するニーズが高まりました。特に東亜建設工業からの強いリクエストを受け、ソナスは迅速にAPIを実装し、今回の連携が実現しました。
API連携の詳細
SONAS傾斜計は世界初の無線技術「UNISONet」を採用し、仮設構造物の傾斜や変位を低コストで多点計測可能です。このデータはSONASクラウドに送信され、リアルタイムでKOLC+に転送され、可視化されます。これにより、建設現場での状況把握が飛躍的に向上します。
KOLC+でのデータ可視化
KOLC+は3Dグラフ機能を利用し、SONASから取得した傾斜量を立体的に表示します。これにより、現場の構成に合わせた柔軟な可視化が実現し、異常箇所の特定にも役立ちます。また、BIM/CIMモデルや点群データを統合し、全容を俯瞰することで、現場全体の傾向を簡単に把握できるようになります。
関係者の声
ソナスのシニアビジネスマネージャー、大谷直也氏は「無線式傾斜監視システムは全国で数多く利用されており、KOLC+との連携が求められていました。この連携によって、ユーザーに大きな利便性を提供できることを嬉しく思います」と述べています。
コルクの代表取締役、堤正雄氏は「国土交通省のNETIS登録技術としての信頼性を活かし、KOLC+との連携が実現したことに感謝しています。今後、この連携を広め、多くの現場で活用できるよう努めます」と意気込みを語りました。
さらに、清水建設の小野澤龍介氏は、今回の連携がデジタルツインと計測データの統合を進める上で有意義だと評価しています。
今後の展望
この連携は清水建設の「第一三共野洲土壌対策・堤防部作業所」での導入が予定されており、今後は他のセンサーのAPI連携も視野に入れています。SONASとKOLC+の協業を通じて、建設現場におけるデジタル化が進むことが期待されています。
会社概要
所在地:東京都文京区本郷5-24-2
代表者:大原壮太郎
事業内容:センシングハードウェア、ソフトウェア開発
会社HP:
sonas.co.jp
所在地:東京都豊島区西池袋1-11-1
代表者:堤正雄
事業内容:BIM/CIMクラウド「KOLC+」の企画、開発
会社HP:
kolg.co.jp