日本語教育を必要とする子どもたちのために
NPO法人メタノイアは8月2日より、難民・移民ルーツの子どもたちに日本語教育を行うためのクラウドファンディングを開始しました。この取り組みは、日本語が話せないことで孤立の危険にさらされている子どもたちのために設計されています。
日本語がもたらすつながり
2022年4月、私たちは埼玉県川口市で生活するクルド人難民の子どもたちと出会いました。彼らは言葉の壁に苦しみ、高校進学をあきらめることさえあります。そこで、地域のボランティアと協力し、小規模な日本語教室を開くことを決意しました。これにより、言葉の力を身につけることで、学びや友達との交流が可能になると考えています。
一方で、ウクライナの軍事侵攻が続き、避難民として日本にやってきた若者や子どもたちとも出会いました。故郷を失った彼らが、新しい生活を日本で築くためには、日本語教育がどうしても必要です。私たちは彼らを支えるために行動を起こしました。
クラウドファンディングの目的
今回のクラウドファンディングの収益は、以下の目的に使用されます:
- - クルド難民向けの日本語教室の運営費用(教師の謝金、教室の賃借料、教材費など)
- - ウクライナ難民向けの対面及びオンラインの個別授業にかかる費用
- - 移民ルーツをもった子どもたちの既存教室への受け入れ枠を拡大するための費用
- - 管理費(事務諸経費、広報費など)
目標金額は300万円で、施策を通じて新たに30人の難民・移民ルーツの子どもたちを受け入れ、長期にわたって支援を行っていきます。
山田拓路代表の想い
メタノイアの代表、山田拓路は、長年にわたって移民ルーツの子どもたちにかかわってきました。その中で、子どもたちの権利を脅かす社会を変えられないことに無力感を感じつつ、彼らの未来のためにできることがあると信じ、NPO法人を設立しました。彼は、「すべての子どもは可能性であり未来である」と語ります。この言葉からも、彼の強い信念が伝わってきます。
多様性を尊重する社会へ
メタノイアは、日本語教室を通じて、難民・移民の子どもたちがもつ多様な才能を引き出し、社会においてその力を活かせる環境を整えることを目指しています。私たちが目指すのは、一人一人の個性を尊重し、共に成長していく社会の実現です。
現在、私たちの教室には約95名の難民・移民ルーツの子どもたちが参加しています。川口市のクルド日本語教室、ウクライナ難民向けのオンライン授業、東京都足立区での移民ルーツの子どもたちを対象とした教室など、多岐にわたる支援活動を行っています。
支援のお願い
今回のクラウドファンディングは、子どもたちの未来のための重要なステップです。ぜひともご支援いただき、彼らが夢を描ける社会づくりにご参加ください。支援方法については、
こちらのリンクからご確認いただけます。