第一工科大学は、2023年10月22日、沖縄県立沖縄工業高等学校と高大連携協定を締結しました。これによって沖縄県内での高等教育機関と工業高校のコラボレーションが強化され、双方にとって多くのメリットがもたらされると期待されています。
この協定は、沖縄県では初めてのものであり、第一工科大学の学長である都築明寿香氏が案内を務めました。沖縄工業高等学校は、明治35年に設立された歴史ある学校で、創立122周年を迎えています。学校の教育理念には「誠実」「勤勉」「忍耐」が掲げられており、これらを基にした人材育成が行われています。
沖縄工業高等学校の特筆すべき点は、その運動部の活躍と卓越した進路実績です。生徒たちは、「全日本ロボット相撲」や「ジャパンマイコンカーラリー」、「エコデンレース大会」といった全国レベルの競技に出場し、最近では「若年者ものづくり競技大会」にも参加、敢闘賞を受賞しました。こうした実績は、学校の教育の質を証明するものです。
協定を通じて、第一工科大学と沖縄工業高等学校は、より緊密な連携を図り、次世代を担う技術者やクリエイターの育成に向けて共同で活動していくことが期待されています。第一工科大学は、鹿児島県内で唯一の私立理系大学として、航空工学部や工学部に数多くの学科を設置し、多様な教育プログラムを提供しています。このような環境で学びを得た学生は、国際社会で通用する技術者として成長すると予想されています。
高大連携によって生まれる新たな学びの機会は、学生たちにとって大きな価値となるでしょう。大学の経験豊富な教員からの指導や、実践的なプロジェクトへの参加を通じて、沖縄工業高等学校の生徒たちは、より高度な技術や知識を習得することができるようになります。また、第一工科大学にとっても、沖縄地域の若者を受け入れることで、さらなる多様性が持ち込まれることが楽しみです。
地方の教育機関同士が協力し、地域を巻き込んだ形での教育の質の向上は、今後の社会の発展にも寄与することでしょう。第一工科大学と沖縄工業高等学校の強力な連携が実を結び、地域社会に貢献する次世代のスペシャリストを育成することが期待されます。
この取り組みは両校が掲げる教育理念の共通点を基にしたものであり、学生たちが「知」「徳」「体」の調和とともに成長し、将来的には国際的な視野を持つ人材に育つことを目指しています。