全国初の災害対応キッチンカー「FOOBOUR」
公益社団法人ピースボート災害支援センター(PBV)が運用する「FOOBOUR(フーバー)」は、全国で初めてとなるフェーズフリー型の災害対応キッチンカーです。このキッチンカーは、平常時にはひとり親家庭への食品支援、災害時には被災地への温かい食事提供を行うという二重の役割を果たしています。
FOOBOURの目的と活動
FOOBOURは「Food(食事)」と「Harbour(港)」を組み合わせた名称で、食品が受け取れる“港”として、地域のひとり親家庭を24時間サポートする仕組みを目指しています。災害時においても、その機能を発揮し、地域の人々を助けることを意識した運用が行われています。
この取り組みは、平時と災害時を問わず地域の「食」を守る重要な役割を果たしています。2024年8月から佐賀県大町町で運用を開始し、2025年10月には石川県輪島市でも展開予定です。地域のニーズに応じた活動が期待されています。
クリスマスイベントの開催
PBVは特別に、FOOBOURに登録したひとり親家庭を対象に、クリスマスのプレゼントを準備しました。このイベントは、冬休みの時期に親子が訪れることで、会話が生まれ、幸福感を感じられる機会を提供することを目的としています。具体的には、フーバー車内をクリスマス仕様に装飾し、やさしい心遣いを示す企画となっています。
イベントは、2025年12月23日に石川県輪島市、24日に佐賀県大町町でそれぞれ開催されます。いずれも特別な時間が用意され、プレゼントと共に親子が参加できます。参加希望者は、事前に連絡をしてもらう必要があります。
フーバーの持続可能なシステム
FOOBOURの運営には、多くの寄付が寄せられており、持続可能な支援を可能にしています。月額1,000円から始められるFOOBOURサポーター制度や、ふるさと納税を通じた支援も受け付けています。特に、地域企業や団体からの食材や日用品の提供が不可欠です。これらの協力を得ることで、継続的に地域社会への貢献が可能となります。
PBVの理念と展望
PBVは、東日本大震災を契機に設立された災害支援専門法人で、「人こそが人を支援できる」という理念のもと国内外で活動しています。FOOBOURは、日常生活の支援を通じて地域との信頼関係を構築し、災害時にも切れ目のない支援を実現するというビジョンを掲げています。
地域の復興や日常生活支援に注力しつつ、災害発生時には迅速な対応が可能な体制を整えています。FOOBOURを通じて、ひとり親家庭や地域住民がつながり、共に未来を見据える取組みが広がることを願っています。
お問い合わせ
興味を持たれた方や支援に関心のある方は、PBVまでお問い合わせください。FOOBOURという新しい形のキッチンカーサポートが、多くの人々の笑顔を生むきっかけとなることを願っています。