和歌山県プロジェクト『Window to Wakayama』の国際的な評価
2025年10月、和歌山県の地域産業プロジェクト『Window to Wakayama』が、英国のロンドンにあるオリンピアで開催された「Decorex London 2025」に出展しました。この展覧会は、欧州最大級の高級インテリアデザイン展として知られ、世界中のデザイナーやバイヤーが集まる場です。
注目の出展者に選ばれる
本展示は、主催者であるInforma Marketsによって「Featured Exhibitor(注目出展者)」に選出され、全体の約300社の中からわずか10社程度しかこの名誉を受けられないという特別な枠に入ったのです。これまで、この特別枠にはTom DixonやHouse of Hackneyなど、著名なデザインブランドが名を連ねています。日本の公共プロジェクトがこの場で評価されるのは極めて異例であり、和歌山の職人技とOmiisay株式会社のクリエイティブな展示構成力が高く評価された結果です。
和歌山の素材を活かした展示
Omiisay株式会社が手掛けたこのプロジェクトでは、和歌山の自然素材や伝統技術を駆使し、「日本の静けさと素材の美」をテーマにした空間を演出。展示ブースには桐材、畳、漆器など、地域の伝統的素材が使用され、文化的背景が反映されたデザインで来場者を魅了しました。実際、会場では多くの来場者が新しい発見をし、桐製椅子の軽さに驚いているシーンも見受けられました。
注目を集める展示と配信の工夫
Omiisayは、企画から設計、施工に至るまで、全てのプロセスを手掛け、さらには物流計画やプロモーション映像、新たなウェブサイトの制作も行いました。この努力により、展示内容が世界的に評価され、会期中には約150件の具体的な商談が生まれたとのことです。日本の良さをここまで発信できたのは、Omiisayが地域と連携し、専門的な技術とデザインで一貫した質の高い展示を実現したからです。
国際的な協力と市場拡大
このプロジェクトは、和歌山県の地域資源を国際的に発信することが狙いで、Omiisayは地域の文化をグローバルに展開する新たなモデルを構築しようとしています。彼らは、和歌山の魅力を海外に広めるために努力し、日本の中小企業を支援するスタートアップとしても機能しているのです。
今後の展望
展示の成果は今後のプロジェクトにも反映され、さらなる国際展開が期待されます。和歌山の魅力が世界に広がることは、地域の活性化や経済の成長にも寄与することでしょう。
この展示の詳細や作品の紹介は、特設ウェブサイト『Window to Wakayama』にてご覧いただけます:
Window to Wakayama
今後の展望にもぜひご注目ください。