大日本印刷とBSI PSJの提携
大日本印刷株式会社(DNP)は、情報セキュリティの専門的なコンサルティングを提供するBSI Professional Services Japan株式会社(BSI PSJ)と新たにパートナー契約を締結しました。この契約により、DNPはBSI PSJの豊富な経験と専門知識を活用し、企業のコンプライアンス活動を強化することを目指します。
コンプライアンス活動の現状と課題
企業が競争力を維持し、信頼性を確保するためには、業界特有の規格やガイドラインに従うことが不可欠です。しかし、昨今では重要インフラやサプライチェーンにおける情報セキュリティ対策への需要が高まっています。その結果、規格の新設や改訂が増加し、企業は「規格やガイドラインの状況把握」「人的リソースの増加」「活動の属人化」といった課題に直面しています。
このような状況下で、DNPとBSI PSJは企業のコンプライアンス活動を一元管理し、効果的かつ具体的なサポートを提供することに取り組みます。
eCAPを活用した新たな取り組み
両社は、コンプライアンス活動を効率的に行うためのプラットフォーム「eCAP」を導入。これにより、規格やガイドラインに対応する業務のデジタル化を進めます。以下にその特長をご紹介します。
1. BSI PSJの専門知識の適用
BSI PSJの持つ情報セキュリティに関する豊富なコンサルティング経験を基に、遵守すべき規格やガイドラインの要求事項を的確に分析します。これにより、重複する要求事項の統合や、企業の内部ポリシーとの整合性を保った支援が可能になります。
2. DNPの実践的な導入支援
DNPは自社のコンプライアンス活動を「eCAP」に移行してきた実績を持ち、そのノウハウを活かし、効率的な導入を支援します。これにより、企業のスムーズな運用定着が期待できます。
3. 向上するコンプライアンスの質
BSI PSJとDNPの両社が担う運用サポートにより、規格やガイドラインの改訂、監査対応の際でも社内ポリシーの見直しや整合性のチェックを行うことが容易になるため、コンプライアンス改善活動の質が向上します。
将来への展望
今後、DNPはさまざまな業界特有の知見を持つ企業との連携を深め、AI技術を駆使した国際規格分析やデータ構造化の自動生成を進めていきます。この取り組みにより、企業はコンプライアンス活動に必要なリソースを効率的に管理することが可能になり、本業に専念できる環境を构築します。
この「eCAP」プラットフォームは、国際規格や業界ガイドラインに準拠したコンプライアンス活動の管理を一元化するためのツールです。そして、多くの企業がDNP及びBSI PSJとの協力により、より効果的なコンプライアンス体制を構築できることを期待しています。
詳細は、DNPの公式サイトで確認できます。