新卒採用を革新する「Job-T」、3000万円の資金調達を完了

新卒採用を支える「Job-T」とは

株式会社キャリアエッセンスは、実務スキルを評価するための新卒採用アセスメントツール「Job-T」を提供しています。このツールは、特に新卒学生の実務能力を定量的に評価することを目的としたワークサンプルテスト型の手法を用いています。企業は、採用候補者の能力を正確に見極めるために、さまざまな方法を模索してきましたが、面接だけでは難しい部分があります。「Job-T」では、候補者に実業に近いテストケースを与え、その結果を分析することで、求めるスキルを持つ人材を見つける助けとなるのです。

「Job-T」の効能

特に、以下のような悩みを持つ新卒採用人事担当者にとって、「Job-T」は非常に有用です。

- 即戦力が欲しいが、面接ではそれを見抜くのが難しい
- ジョブ型の雇用にシフトしたいが、採用方法が合致しない
- 実務スキルで選抜したいが、インターンシップの実施には多くの手間がかかる

これらの課題を解決するために、「Job-T」は、大手企業のトップ営業社員の行動特性を基に設計されており、文系人材のスキルを可視化することが可能です。これにより、企業は採用選考をより効率的に進めることができるのです。

資金調達と今後の展望

最近、キャリアエッセンスは伊藤忠テクノロジーベンチャーズからシードラウンドにて3000万円の資金調達を実施しました。この資金は、特に「Job-T」の自動評価アルゴリズムの開発やプロダクトの販促強化に充てられる予定です。この投資により、より多くの企業が「Job-T」を活用しやすくなることが狙いです。

伊藤忠テクノロジーベンチャーズは、社会人向けの起業家育成プログラム「KAKUSEI」に参加したスタートアップの中から初めての投資先としてキャリアエッセンスを選定しました。これは、同社のアプローチの有効性と将来性を示すものと言えるでしょう。

さらなる機能強化を目指して

ワークサンプルテストを効率的に実施するためには、テストの作成や運用、採点など、多くの労力が必要となります。キャリアエッセンスは、このプロセスを簡素化するために、自社で汎用型ワークサンプルテストおよびその自動評価アルゴリズムを研究・開発しております。今後の資金調達を踏まえ、さらなる機能強化を図り、ユーザーにとって利用しやすいプロダクト作りを目指しています。