吉野マオが描く未来への祝福、「Bressing」開催
2025年12月3日から21日の期間、東京・渋谷のSISON GALLERYで、若手アーティスト・吉野マオの新作展「Bressing」が開催されます。この展示会では、吉野が持ち味とする「祝福」をテーマにした明るく華やかな花々の作品が中心に据えられ、観る者に未来への希望を伝える空間が創り出されます。
この個展は、東京藝術大学を卒業後に勢力的に活動している吉野にとって、注目の作品を集めた新しいステップとなります。吉野はこれまでにも多様なコミュニケーションを反映するような作品作りを行い、COMME des GARCONSなどのブランドともコラボレーションしてきました。そのため、今回の新作展に対する期待は高まっており、1月に開催された個展の際には多くの好評を得ていました。
吉野は自己のアーティストステートメントにおいて、「人との出会いや生きることは喜びであり、それを絵で表現することは人々の命を祝福することだ」と述べています。 言葉の根底には「息」と「祝福」があり、この2つが合わさることで、彼女の作品は深いメッセージ性を持っているのです。最近、沖縄に滞在した際の経験がこの気持ちを一層強めたと語る吉野。 彼女はエイサーという伝統行事を目の当たりにし、「自分がなんのために絵を描いているのか」という思いを再確認しました。この時感じた「先祖や地球の始まりと、私たち現代の人々、そして未来の世代が光で繋がっている」という思いが、今展の中心的なテーマとなりました。
作品は、単なる絵手紙として始まった小さなコミュニケーションから、より多くの人に届く大きな絵画へと進化し続けています。宇宙と人々の命を繋ぐ絵を描くことが、彼女の現在の目標の一つであるようです。さらに、手紙のような感覚で描いていた作品が、一層重要なものとして成長していることも認めています。
今回の展示のメインビジュアルには、吉野自身の象徴的な色である「赤」を基にした作品が登場します。彼女がこの色を選んだのは、心のどこかで大切な人を思い描いていたからです。偶然にも、その人が彼女が今一番表現したい相手として浮かび上がりました。
その愛情や思いが全て詰め込まれた作品は、観る人をも愛し「共に命を祝福する」ことを伝えます。
この特別な展示は、吉野の作品がどのように進化しているかを知る良い機会です。彼女の作品からは、視覚的な美しさだけでなく、深いメッセージが感じ取れます。
SISON GALLERYは、吉野の作品が持つ力をじっくりと味わえる場所として、今回の展示を推奨しています。ぜひ、この機会に吉野マオの新しい作品を体感し、心に響く祝福のメッセージを受け取ってほしいと思います。
開催概要
- - 会期: 2025年12月3日(水)~12月21日(日)
- - 休廊日: 月・火曜日
- - 開廊時間: 13:00~18:00(最終日は17:00まで)
- - 会場: SISON GALLERY
ぜひこの特別な機会をお見逃しなく。