明治学院歴史資料館では、現在企画展「〈楽譜〉でたどる北村季晴の音楽世界」を開催しています。
北村季晴(きたむら・すえはる、1872-1931)は、明治・大正期の作曲家、作詞家、演出家として活躍しました。明治学院普通学部に入学後、ヘボン博士の薦めで東京音楽学校に転学。日本人初の本格的な歌劇「露営の夢」や、桃太郎を題材にしたオトギ歌劇「ドンブラコ」(宝塚少女歌劇第一回演目)など、数々の作品を残しました。
彼の代表作の一つに、長野県歌として親しまれている「信濃の国」があります。1968年に正式に県歌に制定され、現在も広く愛唱されています。
本展示では、北村季晴が残した貴重な楽譜や資料を通して、彼の音楽世界を深く探求することができます。スマートフォンを二次元コードにかざすと、楽曲のピアノ演奏を聴くことができる、新たな試みも導入されています。
展示は、第一期が2024年10月1日から12月20日、第二期が2025年1月14日から4月18日まで開催されます。明治学院の歴史と、北村季晴の音楽世界に触れる貴重な機会をお見逃しなく。