久留米工業大学ASURAが仕掛ける未来へのスタイル、ナイトプール2025レポート

800人来場！久留米工業大学ASURA主催『2025ナイトプール～Reuse～』開催レポート

福岡県久留米市にある久留米工業大学のデザイン集団・ASURA（アシュラ）は、2023年8月15日から16日にかけて「2025ナイトプール Reuse」をグリーンピア八女で実施しました。このイベントには、昨年の来場者数350名を大きく上回る約800名の方々が参加し、大盛況のうちに終了しました。本年で4年目を迎えるこのナイトプールは、毎年異なるテーマを設定しており、今年のテーマは「Reuse（再利用）」で、持続可能な開発目標（SDGs）の意識を反映したものとなっています。

廃材を利用した独創的な空間装飾

今回のイベントの目玉の一つは、廃材を使用した会場装飾です。身近な資源を活用し、新たな価値を生み出すアイディアが光る空間が生まれました。中でも目を引いたのが、大学で廃棄処分されるペットボトルを集めて創り上げたメインゲートのオブジェです。この作品は、収集したペットボトルをしっかりと洗浄し、形状ごとに分類した後、それぞれのパーツを組み合わせることで製作されました。お客様の中には、これがペットボトルであることに気づかない方も多く、目を楽しませるカラフルな作品となりました。

イベント終了後は、これらのオブジェを解体し、適切にリサイクルしていくプランも立てています。廃材が新たな形で美しさを持つのは、まさに「Reuse」の本質を体現していると言えます。

地域との連携が生んだ新しい可能性

さらに、今年のナイトプールでは八女市の商工会とも連携し、地元の飲食ブースを出展していただきました。この取り組みが、学生たちが地域とのつながりを深める一助となり、地域振興にも寄与できる一歩となりました。来年度にはさらに広がりを見せ、大規模な夏の祭典として展開したいという意欲をASURAのメンバーは燃やしています。

実際、イベントの企画から許可申請、空間設営、撤収、予算管理に至るまで、全ての作業をASURAの学生自らが行っています。運営の中でさまざまな課題や失敗も経験しながらも、それらを乗り越えてご来場いただいたお客様の笑顔を見れば達成感を得ることができるのです。学生たちの成長と地域の活性化を目指し、ASURAの活動は今後も続けていく予定です。