テノックスが工場買収
2025-07-30 14:20:10

株式会社テノックス、ベトナムでコンクリートパイル工場の買収を合意

新たな資本提携:テノックス、ベトナムでの成長を狙う



株式会社テノックス(本社:東京都港区、代表取締役社長:若尾 直)は、2025年6月23日にベトナムのSINO-PACIFIC CONSTRUCTION CONSULTANCY CO.,LTDとの間で、コンクリートパイル製造工場の買収に関する基本合意覚書(MOU)を締結しました。今回の合意は、テノックスの国際展開を加速させる重要な一歩といえます。

買収の背景と目的



テノックスは、日本国内での成功事例――即ち設計提案から施工まで一貫して自社で行う体制――を海外でも展開する目的があります。特に、コンクリートパイル市場への参入は、日本品質の高性能な杭製品及び信頼性の高い施工技術を現地で提供し、新しい成長基盤を確立するためのものです。

具体的には、今回の買収によって、年間約16億円の売上高、純利益0.8億円を見込んでおります。さらに、既存のローカル顧客ネットワークを活用し、自社が日本で保有する地盤改良技術などを新たに展開する計画です。

選ばれた背景には、ベトナムの著しい経済成長があります。特に首都ハノイやホーチミン周辺では、建設にあたり約8割が杭基礎工事を必要とする軟弱地盤が広がっています。そのため、需要の高い市場で、テノックスが提供するサービスが受け入れられる見込みです。

ベトナムの立地と工場の概要



買収の対象となった工場は、SINO-PACIFIC CONSTRUCTION CONSULTANCY CO.,LTDが運営しているロンアン省のカンドゥオック郡にある施設です。ホーチミン市から南西約40kmの位置にあり、敷地面積は約47,000㎡。生産能力は年間約25万トンで、製造されるコンクリートパイルのサイズは直径300〜600mm、長さ10〜17mとなっています。

今後の計画



テノックスは、2025年9月には譲渡契約書を締結し、11月には事業譲渡を完了して新工場の操業を開始することを目指しています。このプロセスにより、設計から製造、施工までの全プロセスを自社内で行い、バリューチェーンを内製化する計画です。

会社の成長と展望



テノックスのベトナム子会社であるTENOX ASIA COMPANY LIMITEDは、2015年の設立以降、安定した成長を見せています。2024年には施工会社の買収を予定し、社員数は11名から40名へ、自社機保有台数も2台から7台に増加する見込みです。これにより、さらなる事業拡大が期待されています。

テノックスは、日本で培った技術と信頼性をもって、国際市場でも高い評価を得られることでしょう。この買収が、同社にとって新たな成長の足がかりになることを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社テノックス
住所
東京都港区芝5-25-11ヒューリック三田ビル
電話番号
03-3455-7790

トピックス(経済)

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