日本の漆文化を世界へ――2026年のロンドンでの「漆イヤー」プロジェクト
2026年、UK・ロンドンで新たに幕を開けるプロジェクト「漆イヤー」。日本の漆を世界に広げることを目的としたこの取り組みは、「漆」を中心に日本のクラフトマンシップを発信します。特に、金沢市のWAJOYが中心となり、文化や芸術を革新する試みを展開します。これを機に、漆文化への注目が高まり、国際的なつながりが深まることでしょう。
日本の美と工芸の発信基地、Japan House London
このプロジェクトのスタート地点は、ロンドンのJapan House Londonで開催される「輪島塗」展です。この展示は約三カ月にわたり行われ、展示される作品の多くは、WAJOYがサポートした漆器職人によるものです。立川真由美氏が代表を務めるWAJOYは、約3年前から日本の漆文化の国際展開を計画し、この展示はその成果を示す重要な一歩と言えます。日本の漆器工房やアーティストの作品が目の前で観覧できる機会を提供することは、日本の伝統技術の良さを実感させてくれるでしょう。
国際工芸アートフェア「Collect 2026」への出展
続いて、2026年の2月には国際工芸アートフェア「Collect 2026」に出展します。この展覧会は約7年ぶりの日本からの出展となるため、大きな注目を集めることが予想されます。会場は歴史的建築で有名なSomerset Houseにて行われ、来場者は日本の漆技術とその現代的な活用法について直に触れることができるでしょう。
特に、自社ブースの位置に関しても工夫がされており、来場者の目に入りやすいグランドフロアでの展示が予定されています。さらに漆の現代的な実践をテーマにしたパネルディスカッションへの参加も決定し、WAJOYは当イベントを通じて日本の漆の魅力を広める重要な役割を果たします。
イベントを通じた文化の発展
3月にはさらに、Japan House Londonとの共催で彫刻家・箱瀬淳一氏によるワークショップやパネルディスカッションが予定されています。参加者は実際に漆器制作に挑戦することができ、漆という素材の魅力を直接体験できる貴重な機会です。
また、4月末にはロンドンの主要美術館で漆をテーマにした大規模な展覧会も計画されており、2026年は日本の漆がロンドンという文化の交差点で新たな価値を創造する、歴史的な年になることが期待されています。
WAJOYの目的とビジョン
WAJOYは日本の工芸技術を広めるプラットフォームで、国際市場での提案から製品のメンテナンスまで広範な活動を行っています。この取り組みは、文化を守るだけでなく、現代において更新し続ける、より豊かでダイナミックな存在としての工芸を目指すものです。
そのディレクターである立川真由美氏は、日本の伝統的な工芸技術の重要性を再認識させ、現代の市場にもフィットさせた形で伝えようと努めています。彼女のビジョンは、工芸を次世代へとつなげる架け橋となるのです。
このように、2026年のロンドンでの「漆イヤー」は日本の伝統文化を国際的に発信するための貴重な機会となります。多くの方々にその魅力を知ってもらい、国境を越えて日本の工芸文化が広がることが期待されています。