第23回小林秀雄賞・新潮ドキュメント賞のお知らせ
一般財団法人新潮文芸振興会が主催する「小林秀雄賞」と「新潮ドキュメント賞」の第23回選考が、2024年度に行われることが発表されました。選考会は2023年8月29日(木)にオークラ東京にて開催され、受賞作品の発表が翌日の8月30日(金)午後2時に行われます。さらに、贈呈式は10月11日(金)に予定されています。
小林秀雄賞について
この賞は、自由な精神と柔軟な知性に基づき、独自の世界観を表現した作品に授与されます。選考対象は、日本語による言語表現全般ですが、フィクション(小説や戯曲、詩など)は対象外です。今回の対象期間は、令和5年7月1日から令和6年6月30日までとなっており、選考委員には片山杜秀、國分功一郎、関川夏央、堀江敏幸、養老孟司の5名が名を連ねています。受賞者には記念品のほか、副賞として100万円が贈られます。なお、候補作品は公表されていないため、どの作品が受賞するかは選考の結果を待つしかありません。
新潮ドキュメント賞について
一方、新潮ドキュメント賞は、ジャーナリスティックな視点で現代社会との関連を深く掘り下げた作品に与えられます。この賞の選考対象はノンフィクション作品であり、雑誌掲載のものも含まれています。選考期間は小林秀雄賞と同様で、選考委員には池上彰、梯久美子、櫻井よしこ、藤原正彦、保阪正康の5名が選ばれています。こちらも受賞者には記念品と副賞100万円が贈られます。
候補作品の紹介
新潮ドキュメント賞には、以下の作品が候補に挙がっています(刊行順):
- - 『穏やかなゴースト画家・中園孔二を追って』(村岡俊也/新潮社)
- - 『南海トラフ地震の真実』(小沢慧一/東京新聞)
- - 『それでも私は介護の仕事を続けていく』(六車由実/KADOKAWA)
- - 『怪物に出会った日井上尚弥と闘うということ』(森合正範/講談社)
- - 『ユニクロ』(杉本貴司/日経BP)
これらの作品は、社会に対する鋭い視点や文学的にも高い評価を得ていることで知られています。今後の選考結果及び受賞作品の発表が待たれるところです。
最後に
文学とドキュメンタリーの重要性を再認識する機会となるこの賞。特に現代社会の問題や人々の思いを伝える作品が注目される中、今回の選考でどの作品が選ばれるのか、多くの読者にとって楽しみなイベントとなることでしょう。