ノボノルディスクファーマとJAST、肥満症啓発事業を展開して健康増進に寄与

ノボノルディスクファーマと日本システム技術の新たな取り組み

日本は肥満が深刻な健康問題となっており、その解決に向けてノボノルディスクファーマ株式会社と日本システム技術株式会社（JAST）が協働で取り組みを開始しました。このプロジェクトは、肥満症に対する正しい理解を促進し、患者に適切な治療を受けさせることを目的としています。

肥満症の現状と課題

肥満症は単なる体重増加ではなく、生活に深刻な影響を及ぼす慢性疾患です。その結果、2型糖尿病や心血管疾患など多くの健康障害を引き起こす可能性があります。しかし、社会的な偏見から「肥満は自己責任」といった認識が根強く、医療機関への相談をためらう患者が多いのが現実です。

ノボノルディスクファーマは、2025年度の調査で肥満症の認知率が徐々に上がっているものの、依然として医療機関へ相談する意向が低いことを問題視しています。これは自己責任感に加え、治療に関する情報不足が影響していると分析されています。

協働事業の内容

今回の事業では、リアルワールドデータを活用し、レセプトデータや健康診断データから肥満症の治療を受けていない方々を対象にしています。対象者には、肥満症に関する正しい情報を伝えるリーフレットを郵送し、医師への相談を促す取り組みを行います。これにより、肥満症への理解を深め、受診行動の変化を促進する狙いがあります。

日本システム技術は、約400の健康保険組合から協力先を募り、基盤となるデータを集め、啓発対象者を特定する役割を担います。また、フォローアップを通じて受診行動の変化を測定することで、事業の効果を検証していく計画です。

実施概要

- 対象者: 約75,000人の健康保険加入者
- 実施期間: 2025年10月17日～2025年12月31日

このプロジェクトは、肥満症に対する意識を高め、医療へのアクセスをより良くすることが期待されています。ノボノルディスクファーマは、肥満症を持つ人々が最適な支援を受けられる環境を創出することをビジョンとし、引き続き患者や関係者に対して情報提供を行っていきます。

知識の向上を目指して

「TRUTH ABOUT WEIGHT」というノボノルディスクのウェブサイトは、肥満症に関するさまざまな情報を提供しており、患者自身が自分の状態を理解する手助けとなるコンテンツを充実させています。これにより、肥満症の理解を深め、改善に向けた意識を高めるサポートが行われています。

健康を守るための支援

日本システム技術は、幅広い健康保険者との連携を深め、受診勧奨や健康増進に寄与する取り組みを進めています。肥満症の理解を促進することで、患者の生活の質を向上させ、長期的に健康を支援する考えです。今後、新たなプロジェクトやイベントにも期待がかかります。

この協働事業によって、肥満症に関連する社会的偏見が薄れ、より多くの人々が適切な治療を受けられることを願っています。