夏に向けて知っておきたい！腸内細菌と体型の関係

腸内環境が私たちの健康や体型にどのように影響を与えるのか、最近の研究が注目を集めています。特に、SheepMedical株式会社が運営する『菌ドック』が行った大規模な腸内細菌検査の結果が興味深いものです。この調査では、約2万人のデータを基に、「デブ菌」と「ヤセ菌」とBMIについての相関関係が分析されました。これからの季節、プールや海水浴に向けてボディラインが気になる時期ですが、その前に腸内環境を見直すことが重要です。

デブ菌とヤセ菌の新たな定義

腸活を行っている方々にとって、デブ菌とヤセ菌という言葉はもはやお馴染みですが、これらの定義は果たして正確なのでしょうか？
これらの分類は、2006年にワシントン大学のジェフリー・ゴードン博士が提唱したもので、デブ菌はフィルミクテス門に属し、ヤセ菌はバクテロイデス門に属するとされています。これに基づくと、一般的には「デブ菌が多いと太りやすい」とされています。しかし、菌ドックの調査によると、実際にはBMIが低い人ほどデブ菌が多く、高 BMI の人はヤセ菌が多いという逆の結果が出ました。

調査結果の詳細

菌ドックが調査した19,252名をBMIに基づいて9つのグループに分け、デブ菌とヤセ菌の割合を調査したところ、驚くべきことに、BMIの低いグループがデブ菌の割合が高く、ヤセ菌の割合が低いという結果が得られました。この結果には驚きの声が上がっています。

なぜこういった結果になったのか

1. 定義が広範囲すぎる: フィルミクテス門やバクテロイデス門のように広範な分類で、実際の菌の働きや関連性は詳細に分かれているため、単純な分類が誤解を招く可能性があります。
2. マウス実験が元である: ゴードン博士の研究はマウスを使ったもので、人間とマウスでは腸内細菌の影響が異なる可能性が大いにあります。
3. 研究数が少数に留まっている: ゴードン博士の研究を基にした研究はありましたが、その数は154名など少ないため、信頼性が低いと考えられます。