阪神淡路大震災の30年を振り返る公開シンポジウム
2025年は、阪神・淡路大震災が発生した年から30周年を迎えます。関西外国語大学は、これを記念して1月25日(土)に特別なシンポジウムを開催します。このシンポジウムは、国際文化研究所の主催によるもので、日本学術会議との合同のイベントとして、多文化共生の重要性を教育の視点から考察する機会となります。
イベント概要
公開シンポジウム「阪神・淡路大震災30年と次世代の多文化共生」は、午後1時から関西外国語大学の中宮キャンパスにあるマルチメディアホールで行われます。また、興味のある方にはオンライン参加も可能です。参加は無料ですが、事前の申し込みが必要です。
イベントの内容は、映画の上映とシンポジウムの二部構成になっており、外国ルーツの若者たちの進路や大学進学に焦点を当てた講演が行われます。特に、「多文化共生」という概念がどのように教育の現場に影響を与えてきたのかを振り返る貴重な機会となります。
映画上映
第一部(13:00~14:10)
- - レモン (制作:松原ルマ/8分)
- - はざま-母語のための場をさがして (監督:朴基浩/38分)
上映された短編映画は、母国語や文化を求める若者たちの姿を描写し、我々が「多文化共生」について考える際の重要な映像資料となっています。
シンポジウムの内容
第二部(14:30~17:30)
1.
教育の視点で「多文化共生」の30年を振り返る
吉富 志津代(武庫川女子大学教授)
2.
多文化共生を、自分の経験から振り返る
松原 ルマ ユリ アキズキ(広告関連会社員)
3.
外国ルーツの若者にとっての大学進学~母語教室をめぐる映像制作から見えてきたもの〜
朴 基浩(映像作家・NPO法人IKUNO・多文化ふらっとアドバイザー)
4.
多文化共生の対象外とされる子どもたち~社会統合を高等教育の現場から考える〜
稲葉 奈々子(上智大学教授・日本学術会議連携会員)[オンライン中継]
この各講演では、多文化共生というテーマのもと、教育現場での課題や若者たちの未来について考えられます。
全体討論
詳細な討論も行い、最後に
清水 睦美(日本女子大学教授)が全体コメントを担当します。
申し込み方法
参加の際は、事前にオンラインで申し込みが必要です。申し込みは以下のリンクから行えます。締め切りは、会場参加が1月23日(木)まで、オンライン参加は当日まで受付けています。詳細については、関西外国語大学国際文化研究所までお問い合わせください。
申し込みURL
シンポジウムは、次世代の多文化共生を築くための重要なステップになることでしょう。ぜひ、多くの人々が参加し、意義ある議論に貢献することを期待しています。