ガレージバンクが切り拓く新たな金融システム
2023年、ガレージバンク株式会社がC向けセールアンドリースバックサービス「CASHARi(カシャリ)」を手掛け、その開発において約4,500万円の資金調達に成功しました。
このスタートアップは、2020年に設立され、「モノの価値を、みんなの力に」という理念のもと、消費者が所有している物の価値を手軽に資金に変える仕組みを提案しています。
CASHARi(カシャリ)の概要
CASHARiは、ファッションアイテムやデジタルガジェットなどの評価を容易に行い、その価値を瞬時に資金化できるサービスです。利用者はアプリを使って簡単に手続きを終了させることができ、対面のやり取りや商品発送は一切不要。全てはオンラインで完結します。
このサービスは、従来の質屋システムをデジタル化したもので、利用者はアイテムを手放さずにリースを行うことで、物を所有する喜びを維持しつつ、必要な資金を調達できます。さらに、他の金融サービスとは異なり、個人の信用情報に依存しないため、職業や収入の審査が行われることもありません。
「CASHARi」は過去にクローズドβでのテストを経て、その実績を基に2020年11月にオープンβサービスを開始しています。今後もさらなる改善や機能追加が期待されており、利用者の視点を取り入れたサービス展開が進む見込みです。
資金調達の背景と意図
今回の資金調達の目的は、CASHARiの機能向上と運営体制の整備です。ガレージバンク社は、消費者の資金ニーズに応える斬新なソリューションを提供しており、今後の展開に大いに期待が寄せられています。
W venturesのディレクターである服部将大氏は、「国内のFintech領域はまだ成長の余地があり、ガレージバンク社の取り組みは新たな金融ソリューションとしての可能性を感じられる」とコメントしています。
また、East Venturesの金子剛士氏は、「若い世代の資金需要に対して、迅速に応えられる手段の必要性を感じていた」と語り、この取り組みの意義を強調しました。
チームの強み
ガレージバンク社の創業者、山本義仁氏と共同創業者の磯田氏は、それぞれ金融業界と質屋業界においての豊富な経験を持っています。この強力なバックグラウンドが、CASHARiの信頼性と実行力を支える要素となっています。
有安伸宏氏は、彼らが新しいユーザー体験を実現するための挑戦を高く評価し、スタートアップの潜在能力を見抜き、初期段階からの支援を決定しました。
未来への展望
現在、ガレージバンク社はサービスの改善に取り組んでおり、利用者に対する支援を強化することを目指しています。
「CASHARi」が市場で注目される存在となり、多くの人々の日常に役立つ金融の形を提供できることが期待されています。
私たちはこの新たなアプローチが、物を持たずに済ませたいと感じる現代のニーズに応じて、どのように進化していくのかを見守りたいと思います。
会社概要
ガレージバンク株式会社は、2020年に設立され、東京都千代田区に本社を構えています。代表者は山本義仁氏で、CASHARiの開発・運営を行っています。社の公式サイトは
こちらです。また、お問い合わせに関しては、広報担当の片山にて受け付けています。