国際オーソモレキュラー医学会
2017-05-17 11:16:42
第46回国際オーソモレキュラー医学大会開催と2018年日本大会への期待
国際オーソモレキュラー医学会 第46回国際大会の成果
2017年4月28日から30日までの3日間にわたり、第46回国際オーソモレキュラー医学大会が開催されました。この医学会はカナダ・トロントに本部を持ち、世界21カ国が加盟している国際的な団体です。今回の大会には、約400名の医療従事者や研究者が北米を中心に集まり、日本からも約20名の参加者が見られました。大会では、心臓病、がん、うつ病、自閉症、精神疾患、エイジング、甲状腺疾患、不妊治療など、さまざまな疾患に関する栄養療法の最新知見が発表されました。
日本の医師の功績
大会の目玉といえるのは二人の日本人医師による講演です。水上治医師(健康増進クリニック院長、日本オーソモレキュラー医学会会長)は精神疾患治療の現在の状況とオーソモレキュラーによる治療実績について発表しました。さらに、溝口徹医師(新宿溝口クリニック院長)も登壇し、血液検査から隠れた栄養失調を見つけ出す手法を紹介しました。特に水上医師は、その功績が認められ、日本人の中では5人目となる国際オーソモレキュラー医学会の殿堂入りを果たしました。
東京での2018年大会への期待
2018年には日本で第47回世界大会が開催されることが決定しています。この開催の経緯として、2012年には柳澤厚生医師が国際オーソモレキュラー医学会の第4代会長に就任しており、彼のリーダーシップのもと、日本での大会開催が実現します。2017年の大会最終日には、各国の学会からの活動報告が行われ、日本オーソモレキュラー医学会からも東京での世界大会に関するプレゼンテーションが行われました。これにより、日本開催への期待が一段と高まっています。
オーソモレキュラー医学とは
オーソモレキュラー医学は約50年前にアメリカのライナス・ポーリング博士によって提唱されました。彼は、ビタミンやミネラルなどの栄養素を分子レベルで最適に投与し、病気の予防や治療を行う医学の重要性を訴えました。その考え方は「矯正された分子」に由来し、より効果的な医療を追求しています。
国際オーソモレキュラー医学会について
国際オーソモレキュラー医学会は1968年に設立され、栄養療法の普及を目指して活動しています。元々はカナダのエイブラム・ホッファー医師によって設立されたもので、アメリカや日本など21カ国での活動を展開しています。オーソモレキュラー医学は、現代医療の多くの課題に対応するための、新しい知識と治療法を提供する重要な役割を担っているといえます。私たちの健康に対する理解も深まっており、今後の展望に期待が寄せられます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 日本オーソモレキュラー医学会
- 住所
- 東京都品川区上大崎3-11-2I-202
- 電話番号
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