シナスタジアと日野コンピューター、RideVision普及で提携を結成
株式会社シナスタジア(以下、シナスタジア)は、乗り物の新たな体験を提供する「RideVision®」の普及を進めるため、日野コンピューターシステム株式会社(以下、日野コンピューター)との間でパートナー契約を結びました。この提携により、日野コンピューターの営業能力を最大限に活用し、日本全国の旅客交通事業者や観光業者に向けた営業活動が強化されます。
パートナー契約の意義
シナスタジアと日野コンピューターは長きにわたり、モビリティにおける新しい体験価値を創出するべく意見を交わしてきました。両社の強みを結集してRideVisionの本格的な展開を開始することが期待されます。
RideVisionとは?
RideVisionは、最先端の自己位置推定技術や空間コンピューティング技術を駆使して、乗り物の車窓から眺められる景色を拡張し、乗客にまったく新しいXRエンタメ体験を提供します。以下のような特徴があります。
- - リアルとバーチャルの融合: 乗車中に見えるリアルな景色と、バーチャルな空間を組み合わせることで、観光地での移動中も新たなエンターテインメントを提供。
- - 簡単な導入: バス、電車、船舶など、様々な乗り物に短期間で導入が可能。
- - 快適な没入体験: 独自技術により、車両の加減速やカーブとXR映像をリアルタイムで同期させ、VR酔いや乗り物酔いのリスクを軽減。
- - 多言語対応: 訪日観光客向けに、個々のニーズに応じた多言語ガイドが提供可能。
- - 誰でも制作可能なコンテンツ: Unityに対応したRideVision SDKを使えば、地域の観光資源を基にした自由なコンテンツ制作が実現できます。
RideVisionの導入事例
RideVisionの導入はすでに海外でも始まっており、2025年2月にはハワイ・ホノルルで「XploreRide Hawaii produced by NAKED, INC.」という観光エンタメツアーがスタートします。このツアーでは、実際の風景とXR技術を融合した没入型のバスツアーが行われ、観光体験の新たな可能性が広がります。公式動画も公開されており、ぜひチェックしてみてください:
XploreRide Hawaii紹介動画.
今後の展望
今後、シナスタジアは観光需要の高い東京、大阪、京都を中心にRideVisionの普及を進め、全国の地域交通事業者や自治体との連携を深めていきます。将来的には日本の著名なインテレクトゥアルプロパティ(IP)とのコラボレーションも視野に入れ、国際的な観光都市における「移動体験のデジタルトランスフォーメーション(DX)」を推進していく方針です。
日野コンピューターシステムについて
日野コンピューターは1986年に設立され、日野自動車グループのIT部門を担っています。450名以上の社員が働く中で、自動車業界をはじめ、幅広い分野に最適なITソリューションを提供し、持続可能な社会を実現するために貢献しています。
シナスタジアについて
シナスタジアは、「先進技術で描く、人と空間の新しい関係」をビジョンに掲げ、都市や交通、インフラにおけるデジタルソリューションを提供しています。今後も地域及び国際的に新たなサービスを展開し続けることで、さらに多くの人々に新しい体験を届けていく意向です。