山田コンサルティンググループ、Clairfield International社に資本参加
山田コンサルティンググループ株式会社(以下、山田CG)は、スイスジュネーブに本社を置くM&AアドバイザーのClairfield International(以下、Clairfield)への資本参加を正式に発表しました。この取り組みは、両社のパートナーシップ契約を一層強化し、特にクロスボーダーM&A事業を活性化させることを目指しています。特に注目されるのは、山田CGの海外事業本部のクロスボーダーM&A事業部部長、喜多泰之氏がClairfieldの取締役に就任することです。
今回の資本参加がもたらすシナジー効果
この資本参加によって、山田CGとClairfieldの関係がさらに強固なものになり、具体的なシナジー効果が期待されます。以下はそのポイントです。
1.
欧州市場での活動強化: 今回の提携により、山田CGは欧州側の立場での活動が可能となり、日本とアジアの企業に対し、欧州企業とのマッチングの機会をより多く提供できます。
2.
セルサイド案件の拡充: 日本・アジア発のセルサイド案件に関して、アジア域外の投資家に対するアプローチが加速します。
3.
戦略的市場での協業: 日本と欧州間だけでなく、アメリカ、インド、中国などの市場においても協力体制を取ることができ、より広範な案件取り組みが可能となります。
山田CGは、長年に渡り国内外で事業支援を行い、M&Aアドバイザリーサービスを提供してきました。その一方で、Clairfieldは欧州を拠点に、アフリカやオーストラリアなどでも展開をしています。
両社のこれまでの協力実績
山田CGとClairfieldの協業は2020年に始まり、2022年には30ヶ国を対象とする全面的なパートナーシップ契約を締結しました。この協力によって、日本のクライアントにはアウトバウンドM&Aの機会が提供され、Clairfieldのクライアントにはアジア市場における支援を行うなど、双方が独自では実現できない水準での成果を上げてきました。
これまでにも製造業やテクノロジー、消費財などの業界において、注目度の高い案件を多く協働し、クライアント企業の国際的な展開に寄与してきました。これにより、山田CGとClairfieldは、シームレスな協力関係を築くことができ、双方の持つローカルな専門知識とグローバルなリーチを活かしたクロスボーダーM&Aソリューションを提供していくことになります。
エグゼクティブのコメント
Clairfieldのエグゼクティブチェアマン、Alexander Klemm氏は以下のようにコメントしています。「山田コンサルティンググループがClairfieldの株主となることは、我々にとって非常に素晴らしいニュースであり、強力なパートナーシップを築くための第一歩です。喜多氏の取締役就任に期待しています。」
山田CGの執行役員の船山竜典氏も、資本参加がClairfieldの実績を重視したものであるとし、共に成長することが重要なステップであると強調しています。業界の専門知識を結集し、クライアントに実質的な価値を提供し続け、国際的なM&A市場でのリーディングアドバイザーとしての確立を強化します。
山田コンサルティンググループとは
山田コンサルティンググループは、20年以上の経営コンサルティング経験を有し、日本国内に13拠点、海外に11拠点を展開しています。M&Aにおいては年間約100件の成約実績があり、企業経営や会計、海外事業、教育など多岐にわたる分野で、顧客のニーズに応える幅広い対応力があります。
Clairfield International社について
Clairfield International社は2004年にスイスで設立され、M&Aアドバイザーとしてグローバルに展開しています。年間140件以上を成約しており、地域の法規制や文化に精通した専門家を通じて、クライアントに高品質なサービスを提供しています。
今後、両社の関係強化によって、新たなビジョンが描かれることが期待されています。