三菱電機がMEDCOMを買収、鉄道事業の強化へ
三菱電機株式会社は、その100%子会社であるMitsubishi Electric Europe B.V.を通じて、ポーランドの鉄道車両用電機品メーカー、MEDCOM Sp. z o.o.の全株式を取得することに合意しました。この取引は必要な規制当局の承認を前提としており、2026年度の上期中に完了する見込みです。
鉄道事業の重要性
欧州では、温室効果ガスの排出が少ない持続可能な輸送手段として鉄道の利活用が高まっています。特に、主要都市を結ぶ高速鉄道網や国内鉄道網の拡充が進められており、鉄道インフラの重要性が増しています。加えて、老朽化した設備の更新需要も高く、鉄道関連産業は成長の機会に恵まれています。
MEDCOM社とは
MEDCOMは、ポーランドのワルシャワに本社を置く企業で、鉄道や都市交通車両向けの補助電源装置や推進制御装置などを設計・製造・販売しています。2016年に三菱電機が初めて出資した後、同社は高出力化や小型・軽量化を実現するために、三菱電機のSiCパワーデバイスを活用した製品開発を進めています。これにより、欧州市場における事業拡大に寄与してきました。
経営資源の統合
今回の買収は、経営資源の統合を図ることで、迅速な意思決定と事業運営の効率化を目指しています。三菱電機は、MEDCOMが持つ高性能なパワーエレクトロニクス技術をキーテクノロジーとして位置付け、交通事業だけでなく、社会インフラ関連ビジネスにも展開を図る予定です。
MEDCOM社の概要
- - 社名: MEDCOM Sp. z o.o.
- - 代表者: Marek Niewiadomski
- - 所在地: ポーランド共和国マゾフシェ県ワルシャワ市
- - 設立: 1988年
- - 従業員数: 約450名(2026年6月時点)
- - 事業内容: 鉄道・都市交通車両用補助電源装置や推進制御装置の製造・販売・保守
- - URL: MEDCOM公式サイト
三菱電機グループについて
三菱電機グループは、サステナビリティを経営の中心に据え、社会的な信頼を重視しています。1921年の創業以来、さまざまな事業を展開。グローバルに200以上のグループ会社、約15万人の従業員を有し、2025年度の連結売上高は約5.9兆円と報告されています。