ナインシグマとフューチャーベンチャーキャピタルの業務提携
最近、ナインシグマ・アジアパシフィック株式会社とフューチャーベンチャーキャピタル株式会社(FVC)が、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の設計と運営支援に関する業務提携を発表しました。この提携は、戦略的な新規事業創出を促進するためのものであり、両社の強みを活かして新たなビジネスモデルを構築することを目指しています。
業務提携の背景
ナインシグマは、技術の目利きとして、世界中からベンチャー企業を見出し、新規事業の創出に貢献してきました。近年では、CVCが企業にとっての新しい価値創造の手段として注目を集めていますが、これまでのCVCは財務的視点に偏りがちで、意思決定の自由度や投資先の選択肢に制限がありました。そこで、ナインシグマはこれまでのCVCのあり方を見直し、より戦略的な新規事業創出の仕組みを構築するために、FVCとの提携に踏み切ったと言えます。
提携の具体的な内容
業務提携によって、ナインシグマは技術的な観点から有望なスタートアップを発掘し、その支援を行う一方、FVCはCVCファンドの運営・管理を担当します。CVCの投資事業の開発は、ジェネラルパートナー(GP)とリミテッドパートナー(LP)の合意のもとで進行され、自立ファンドとして実施されます。プロジェクトに応じて最適な経営戦略策定チームが組織されるため、柔軟で迅速な対応が可能になります。
このように、二社の連携により、より戦略的かつ効果的な新規事業の立ち上げが実現できるのです。双方の強みを活かすことで、各種業界のイノベーションを推進できることが期待されています。
ナインシグマ・アジアパシフィック株式会社の概要
ナインシグマは2000年に設立され、オープンイノベーションを通じて豊かな社会の実現に努めています。これまでに、世界105カ国以上で5000件以上、日本国内でも1200件以上のオープンイノベーション支援を行っており、その影響力は国境を超えています。東京都千代田区に本社を置き、代表取締役社長の諏訪暁彦がリーダーシップを発揮しています。
公式サイト:
ナインシグマ
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社について
対照的に、フューチャーベンチャーキャピタルは地域のベンチャー企業をサポートするために、「地方創生ファンド」や「CVCファンド」を運営しています。ただ資金を提供するだけでなく、継続的な事業の成長を目指して、事業育成や人材育成、コンサルティングなどの支援も行っています。京都市中京区に本社を構え、代表取締役社長は松本直人です。
公式サイト:
FVC
最後に
この提携は、CVCの新しい形を模索する上で重要な一歩といえます。ナインシグマとFVCの協力によって、戦略的な新規事業創出が加速することが期待されます。今後の展開に注目が集まります。