経理・財務職向けの転職セミナーが成功裡に開催される

パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」は、3月27日に経理・財務職を対象にした「経理／財務転職スキルアップセミナー」を実施しました。このセミナーでは、ミドルシニア事業企画部の石井宏司責任者とキャリアアドバイザー屋村彩子が登壇し、最新の転職市場の動向や効果的な自己PR、面接対策に関する貴重な情報を提供しました。

セミナー開催の背景

現在、企業はデジタルトランスフォーメーション（DX）の進展やM&Aなど、さまざまな変化に適応する過程にあります。このような背景から、特に経理・財務職の即戦力人材の確保が求められるようになっています。しかし、この分野の職種は通常、少人数で構成されているため、従来の厳選採用のスタイルは変わっていません。つまり、他の応募者との差別化が極めて重要となるのです。

多くの参加者からは「自分の強みがよくわからない」との声が寄せられています。特に管理職の場合、資格や経験があれば十分だと考え、自分をしっかりアピールできていないケースが多いため、面接では効果的な準備が求められます。このような背景を踏まえ、経理・財務職のための特別なセミナーが開催されました。

セミナーの内容

セミナーでは、経理・財務の採用動向を解説し、自己分析から企業分析、面接の対策まで、具体を挙げてのわかりやすい解説が行われました。特に、応募書類の作成においては「自己PR」の重要性が強調されました。この自己PRは、他の多くの応募者の中で目立つための重要な一手です。

屋村は「面接官は多くの応募書類に目を通すため、自己PRがないと見分けるのが難しくなる。したがって、自分の特異な経験や強みを簡潔にまとめておくことが必要」と説明しました。また、石井も「選考プロセスにおいて、自分よりも多くの応募者がいることを意識し、戦略を持つことが重要だ」とアドバイスしました。

自己PR作成のポイント

次に、具体的な自己PR作成方法についてもアドバイスがありました。特に、企業の規模、事業フェーズ、フィールドといった情報を盛り込みながら2～3文にまとめることが重要です。石井は「各フェーズによってアピールできる経験が異なるので、そこをターゲットにすることがカギ」と指摘しました。

また、特異な経験、例えば会計監査の対応やIPO、経理業務の改善などは希少性が高いため、明記することで選考の際に注目されるばかりか、他の応募者との差別化にもつながります。石井は「最近では業務のDX化が進んでいるため、それに関する経験を記載することが求められる」とも述べました。

最後に

セミナーの締めくくりには屋村が「自己分析やキャリアの棚卸しは、自分のキャリアを見直すきっかけになる。転職活動は厳しいこともあるが、ぜひ前向きに取り組んでいこう」と参加者にエールを送りました。参加者の約9割からは満足と評価され、「意識が高まり、身が引き締まる思いだった」との感想も寄せられました。

登壇者プロフィール

- 石井宏司（いしいこうじ）

2023年にパーソルキャリアに中途入社し、同年にゼネラルマネジャーに就任。ミドルシニアのキャリア支援体制の強化や市場の開発に貢献。

- 屋村彩子（おくむらあやこ）

2007年にパーソルキャリアに入社し、18年のアドバイザー経験を持つ。経理職の幅広い支援を行い、特に管理部門におけるキャリア支援に注力。

このように、dodaは様々なセミナーやサポートを通じて、転職希望者が自分のキャリアを納得いく形で選択できるよう応援しています。セミナーを通じて得たノウハウを活かして、今後のキャリアに役立てていきたいですね。