パナソニックISが中西製作所にクラウドストレージを提供し業務効率化を実現

パナソニックISが中西製作所にクラウドストレージ「Wasabi」を提供

パナソニックインフォメーションシステムズ株式会社（略称：パナソニックIS）は、株式会社中西製作所へのクラウドストレージサービス「Wasabi」を導入しました。この新しい取り組みは、全国に数十ある拠点でのファイルサーバ管理の統合を通じて、運用効率を向上させることを目的としています。

導入の背景と課題

中西製作所は全国に広がる多くの拠点を持ち、その各拠点には複数台のNAS（ネットワーク接続ストレージ）が設置されています。しかし、各地にいるIT担当者が不在だったため、日常的な管理や障害対応に苦労していました。特に、本社にのみIT担当者がいる状況では、遠隔地でのトラブルに対応するのに多くの時間とリソースを浪費していました。

このような状況を改善するため、今回のクラウドストレージの導入が決まりました。中西製作所は、低価格で使用でき、転送料やAPIリクエスト、ユーザー数による追加料金が一切発生しない完全定額制を導入する「Wasabi」を選択しました。

導入の効果

「Wasabi」の導入によって、中西製作所の全国拠点のNAS環境が統合されました。これにより、物理機器の数が減少し、障害対応の手間の軽減が実現。各拠点での管理作業も効率化されました。

特に、管理を行うIT担当者が不在の拠点においても、安定した運用が可能になったと言います。これにより、各拠点のスタッフは本来の業務に集中することができます。また、過去には大容量のファイルサーバが必要でしたが、「Wasabi Cloud NAS」を活用することで、コストを維持しつつ効率的な環境を実現しました。

さらに、サイバー攻撃への備えとして、ランサムウェアからのデータ保護も強化され、企業のデータ安全性も向上しています。全体で約35TBのデータがクラウドに移行されています。

中西製作所のコメント

中西製作所のDX推進室の佐嶋一正係長は「AIを含む新しいITサービスの導入が今後の重要な課題です。パナソニックISからの一貫したサポートに期待しています。また、Wasabiの高品質とコストパフォーマンスについても満足しており、今後はOCRや全文検索などの先進技術と連携させることで、業務のさらなる効率化を図りたい」と述べています。

株式会社中西製作所について

中西製作所は、学校や病院、ファーストフードショップ、レストランなどに業務用厨房機器を提供しています。東京・中央区に本社を置き、実績豊富な企業として知られています。

公式ウェブサイト：中西製作所

クラウドストレージ「Wasabi」について

Wasabiは、他のクラウドサービスに比べて最大80%安価であり、転送料やAPIリクエスト料金がかからないシンプルな料金体系を持っています。このサービスは、企業がデータ管理を経済的かつ安全に行う手助けをしています。

パナソニックISでは、最低5TBからWasabiのサービスを提供し、バックアップやファイル検索効率化など総合的なサポートも行っています。