ウエスタンデジタル、AI時代へ向けたストレージ革新を加速
ウエスタンデジタル(以下、WD)は、2026年のInnovation Dayにて、AIの増大する需要に応じるための新ストレージ技術を発表しました。これは、顧客中心のアプローチを取り入れた新たなストレージのロードマップであり、特にAI駆動のデータ経済における戦略的なパートナーシップ強化を目指しています。
大容量ストレージ技術の進展
WDは、今後100TBを超えるハードディスクドライブ(HDD)の開発を進めています。特に注目すべきは、40TB UltraSMR ePMR HDDです。この技術は、顧客からの確実性評価を受けており、2026年後半には量産が始まる見込みです。また、HAMR(熱アシスト磁気記録方式)技術も採用しており、2029年までには100TBのHDDを実現する計画です。このデュアルパス戦略によって、顧客はハイパースケーラーおよびエンタープライズのニーズに合わせた柔軟な選択が可能になるでしょう。
パフォーマンスの新たなレベル
WDは、新しいパフォーマンスドライブ技術も発表しました。「高帯域ドライブ」技術と「デュアルピボット」設計により、帯域幅を2倍、IO性能も最大2倍に引き上げます。これにより、AIのワークロードを支援し、フラッシュストレージへの依存度を低減します。この新技術は、現在すでに顧客向けに提供が始まっており、2028年にはデュアルピボット技術を採用した新たなHDDが市場に登場する予定です。
電力効率の向上
WDは新たに電力最適化HDDを導入することで、消費電力を20%削減することに成功しました。このドライブは、ウォームストレージとコールドストレージのギャップを縮小し、TCOを削減します。これにより、AIデータの持続可能性が向上し、大規模なデータ保存が可能になります。
インテリジェントなプラットフォームソリューションの拡充
WDは、オープンAPIを通じて多様な顧客にハイパースケールのストレージ経済性を提供する新たなインテリジェントソリューションを発表しました。このプラットフォームは、既存のアーキテクチャを中断することなく、顧客が迅速に導入できるよう支援します。これにより、顧客のコスト削減が進むと同時に、AI規模のデータワークロードへの対応も容易になります。
透明な顧客価値の提供
ウエスタンデジタルは、AIおよびクラウドの売り上げが90%を占める現在等において、ストレージインフラのパートナーとしての新たなビジョンを持っています。新たなブランドアイデンティティを通じて、これまでの変革を反映し、ハードウェアの専業企業としての位置づけを強化しています。
経済的なストレージへの道
WDのCEOアーヴィング・タンは、「この1年間、WDは実行能力の強化に注力してきました。顧客の需要に応じたハードドライブの革新が成し遂げられたことを誇りに思います」と述べています。今後も、ストレージに関する革新を進め、AI駆動のデータ経済に貢献することを目指しています。
全体として、ウエスタンデジタルのInnovation Dayでは、ハイパースケーラーにおけるデータストレージ技術の新たな可能性が示されました。今後の展開に注目が集まります。