日特建設がQRトークを全社導入 - 建設業界の新たな一歩
日特建設株式会社(東京都中央区)は、ワンミニッツ株式会社(東京都港区)が提供する多言語対応のコミュニケーション基盤「QRトーク」の全社導入を完了しました。この取り組みは国内9拠点と海外1拠点、計10拠点におよぶもので、上場ゼネコンとしては初めての全拠点展開となります。
安全活動としての位置付け
QRトークの導入は、単なる便利さの追求ではありません。日特建設はこのシステムを年度安全基本方針に明記し、会社全体の安全活動の一環と位置付けています。この背景には、建設業界における外国人労働者の急増が影響しており、彼らの労災リスクを軽減するための施策が急務となっています。
建設業界の外国人労働者数は、2024年10月末時点で17.8万人に達し、2030年までにはさらに拡大すると予測されています。しかしこの一方で、労働災害が発生するリスクも増加しています。厚生労働省が発表したデータによれば、外国人労働者の労働災害は他の労働者に比べて非常に高い水準にあります。
QRトーク選定のポイント
QRトークの選定に関して、日特建設の経営戦略本部経営企画部長である佐川氏は、聞き取りと文字起こしの精度が非常に高いことが選定の決め手の一つであったと語っています。現場では、日本語で話された安全指示を忠実に聞き取ることができることが求められます。また特に専門用語にも対応しており、現場での利用が進むほどその精度が向上する期待もあります。
さらに、専用アプリのインストールが不要でQRコードを読み取ることで簡単に利用を開始できる点も魅力です。
実際の活用方法
このツールは現場での朝礼や安全管理活動、作業指示など様々な場面での活用が進められています。現場の外国人労働者が危険なポイントや注意事項を母国語で確認できることが、作業の安全性を向上させるポイントとなっています。また、イヤホンを使用した再生機能を活用することで、指示内容の理解度も高まっています。
QRトークを通じた安全活動
QRトークを導入することで、日特建設は安全活動をさらに強化することが目指されています。企業全体での取り組みと位置付けられたこのシステムは、翻訳ツールとしてだけでなく、安全・安心を確保するための必需品として活躍しています。
CIC Tokyoでの出会い
日特建設とワンミニッツの出会いは、虎ノ門のスタートアップ拠点「CIC Tokyo」で行われた交流会に遡ります。この出会いが、日特建設の「近未来プロジェクト」の一環として生まれた解決策の一つです。
今後の展望
最終的な目標は、コミュニケーション不足による事故や災害を最小限に抑えることです。今後は現場での活用事例を集め、翻訳ログの分析を通じて安全教育に役立てるための改善にも取り組んでいく方針です。日特建設は、より安全な建設現場を目指し、新たな挑戦を続けていきます。
企業情報
所在地: 東京都中央区東日本橋3-10-6 Daiwa東日本橋ビル 4階・5階・6階
代表者: 代表取締役社長 上田
URL:
nittoc.co.jp
所在地: 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー15F
設立: 2019年7月26日
代表者: 代表取締役 小守谷直毅
URL:
qr-talk.com