2027年卒大学生のキャリア意向調査:インターンシップがもたらす影響
株式会社マイナビが行った「2027年卒大学生キャリア意向調査」が発表されました。この調査は、全国の大学生や大学院生を対象にしており、特にインターンシップやキャリア形成活動について焦点を当てています。では、その結果にどのような特徴があるのか見ていきましょう。
インターンシップ参加率は高水準
2023年9月のインターンシップ参加率は16.4%で、前月とほぼ同水準を保っています。この高い参加率は、8月からの夏季休暇の影響もあって、学生たちがより多くの機会を求めている様子を示しています。参加した学生に対するサポートやプログラムの充実度が影響している可能性もあり、今後のインターンシップが学生の就職活動にどのように結びついていくかが気になるところです。
インターンシップがもたらした意識の変化
調査では、インターンシップや仕事体験を通じて働く意欲がどう変わったかについても質問が行われました。その結果、78.8%の学生が「働くことに対して前向きになった」と回答しています。「ネット上では否定的な意見が多かったが、実際に参加することで良い面が見つかった」という意見もあり、インターンシップが学生の心のハードルを下げる役目を果たしているようです。
ただ、一方で「会社や仕事の厳しさ、マイナスな部分も知りたかった」という声も38.2%に上ります。これは、学生が現実的な労働環境を理解することを重視していることを示しています。結局、参加した学生は働くことの「リアル」に触れる機会がもっとあれば良かったと感じているようです。
仕事選びの優先事項
さらに、仕事選びにおいては「社員の成長をうたっている会社」を優先する学生が54.6%に達しました。「社会貢献をうたっている会社」は28.8%に留まっています。学生は、自己成長がキャリアアップや将来の選択肢を広げると感じているようです。
なぜ「社員の成長」を重視するのか、その理由には「成長することでキャリアアップにつながる」という意見が多いためです。また「社会貢献が重要」という視点からは、「人に役立つことが仕事のモチベーションになる」といった声も聞かれました。このことは、学生たちが企業選びにおいて自己成長と社会貢献の両方を重視していることを示唆しています。
調査結果のまとめ
調査担当者は、インターンシップが学生の意欲を支えていることを認識しています。「働くことには楽しさや意味がある」と感じてもらうことで、将来への道が開かれていくことが期待されています。また、自己成長と社会貢献という二つの側面は、どちらも重要な価値であり、企業もこれらをしっかりと伝えていくことが大切です。
今回の調査で多くの学生は、不安を抱えながらも働くことに対して前向きになっていることが明らかになりました。将来的には、これらの学生が社会で活躍できる場面が増えていくことでしょう。
調査概要
- - 調査期間:2025年9月20日~9月30日
- - 調査方法:WEBアンケート
- - 調査対象:2027年卒業予定の全国の大学生・大学院生
- - 有効回答数:1,094名
詳細な調査結果はこちらから確認できます。
マイナビ キャリアリサーチ