エヌアイシー・パートナーズとIBMが実現した業務効率化の新たなステップ
エヌアイシー・パートナーズ株式会社(NICP)と日本IBMが共同で進めたプロジェクトが、業務の効率化に向けた新たな成功事例として注目されています。今回の取り組みでは、日本IBMが提供するAI技術「IBM Bob」を活用し、同社の見積作成用Excelマクロを可視化・再構築しました。これにより、業務プロセスの理解が深まり、業務効率が劇的に改善されたのです。
背景
現在、多くの企業では業務を支えるためにExcelマクロやその他の業務ツールが不可欠です。しかし、これらのツールは現場のニーズによって開発されているため、仕様書や設計書が整備されていない場合も多く、担当者の異動や退職によって業務の継続が難しくなるケースが少なくありません。NICPにおいても同様に、見積作成支援に利用していたExcelマクロの改善が十分に行われていなかったため、保守や改修が困難な状況が続いていました。
これらの課題を克服するために、NICPはIBM Bobの分析機能と可視化機能に目を向け、株式会社日本IBMと連携することを決定しました。既存の業務ロジックを可視化し、整理することで業務知識の共有や活用を促進しようとしたのです。
プロジェクトの取り組み
1. 業務資産の可視化
NICPは、ExcelマクロをIBM Bobに取り込むことからプロジェクトを開始しました。IBM Bobは、コード構造やデータ処理の分析を行い、業務理解をサポートする情報を生成します。これにより、以前は1日から3日かかっていた仕様把握の時間を、わずか30分に短縮することに成功しました。95%の時間短縮が実現された結果、担当者はより迅速に業務の全体像を把握できるようになりました。
2. Webアプリケーションへの再構築
可視化された仕様をもとに、IBM Bobの支援を受けながらWebアプリケーションの再構築に取り組みました。従来、約6週間かかると見込まれていた作業が、IBM Bobを活用することで2.5日で完了しました。この開発により、見積データの管理や過去の実績の参照が容易になり、業務の効率化が実現されたのです。
3. 生成AIの活用とその成果
このプロジェクトを通じて、生成AIが業務ロジックの理解や可視化に貢献する有効な手段であることが示されました。特に、属人化しやすい業務資産の理解を促進し、関係者間での情報共有が可能になりました。生成AIが分析を行い人がその結果をレビューすることで、業務要件への整合性を保ちながら効率的な再構築が可能となったのです。
今後の展望
NICPと日本IBMは、今回の実践から得た知見を生かし、今後も企業内に蓄積された業務資産の理解や可視化、再構築に向けた取り組みを継続していく意向です。生成AIの活用は、業務改善や再活用の支援を行うことで、企業の業務変革に寄与することが期待されています。今後もこのような革新的な取組みが続くことに注目です。
本プロジェクトは、業務のブラックボックス化を解消し、既存資産の再活用を促進するための有力な手段として評価されることになります。