横須賀市と株式会社グッドバトンの連携で産後ケアが進化
神奈川県横須賀市と株式会社グッドバトンは、2025年4月から「産後ケア事業の推進に関する連携協定」を締結し、産後ケアネット予約サービス「
あずかるこちゃん産後ケア」の実証実験を始めました。これにより、2025年6月1日から市内の9つの施設でこのサービスが利用可能になります。
この協定の目的は、ICTの活用や情報発信、調査研究を通じて、横須賀市における産後ケア事業をより手軽かつ安心して利用できる仕組みを整えることです。特に、産後ケアは自治体や民間が運営しており、出産後の女性と子どもを対象に心身のケアや育児支援を行っています。
産後ケアの現状と改善の必要性
産後は女性にとって心身ともに回復し、家族が新しい生活に適応する重要な時期です。しかし、多くの自治体では支援の手続きが煩雑で、施設の空き状況を把握するのも難しいのが現実です。
横須賀市では、2025年4月1日から産後ケア対象期間を生後5か月未満から1歳未満に拡大し、利用料金の減額も行うことで利便性を向上させます。さらに、この連携協定ではグッドバトンが強みとするICT面での整備を行い、手続きの負担を軽減して、より実効性のあるサービスを実現することを目指しています。
あずかるこちゃん産後ケアの特徴
あずかるこちゃん産後ケアは、妊娠から産後の時期にある女性と産後ケア施設をつなぐ予約サービスです。便利なLINEやウェブを通じて簡単に検索・予約ができ、アプリをダウンロードする必要もなく、ブラウザーから直接アクセスできます。このサービスにより、従来のように施設の空き時間に合わせて電話で予約をする必要がなくなり、手続きはすべてデジタルで完結します。
実際に産後ケアを利用した方々からは、役所への申請や予約手続きが煩雑で心理的な負担が大きかったとの声が寄せられています。あずかるこちゃん産後ケアは、この利用者の声を反映し、スムーズなアクセスを可能にします。
横須賀市長 上地克明のコメント
「誰も一人にさせないまち」を目指す横須賀市で、産後ケア事業への全力の取り組み姿勢が示されています。市長は、出産後の1年間が家族にとって非常に大切な時期であることを強調し、産後ケアをより手軽に利用できる環境を整備していくと述べています。
グッドバトン 代表取締役 園田正樹のコメント
グッドバトンは、この実証実験を通じて、横須賀市民が産後ケアを利用しやすくなり、必要なサポートが届く環境を整えていくことに全力を尽くしています。「産む」「育てる」「育つ」を尊重し、多くの選択肢を持てるように働きかけることが、この位置づけを進める音になります。
インフォメーション
「
あずかるこちゃん産後ケア」は、利用者・施設・自治体の三者にとって大変便利な「三方よし」の仕組みです。現在、すでに32の施設、3つの自治体で導入されています。
利用者向けサイト
あずかるこちゃん産後ケア利用者向けサイト
施設運営者向けサイト
あずかるこちゃん産後ケア施設運営者向けサイト
この新しい取り組みにより、より多くの女性たちが産後ケアを気軽に利用できるようになることを期待しています。