アートでつながる環境意識
最近、環境問題への意識が高まり、「サステナブル」や「エシカル」という言葉が浸透しています。これを受けて、ファッション業界や様々な分野で注目を集めているのが「アップサイクル」という概念です。それは、古くなったものや使われなくなったものに新たな価値を与える画期的な取り組みです。
この考え方に基づき、アイウェアブランドのトニーセイムが新たに立ち上げたプロジェクトが「tonysame: upcycle project」です。ここでは、従来の枠を超えたアート作品を生み出すため、シャンデリアアーティストのキムソンヘ氏とのコラボレーションを実現しました。
トニーセイムの取り組み
トニーセイムは、アジアを中心に約500店舗を展開するグローバルなアイウェアブランドです。幅広いアイウェアの品揃えと豊かな色彩表現、機能性が特徴です。これまでも、環境問題についての意識はあったものの、具体的な行動に移すきっかけがなかったため、自社の社員とともに環境に対する取り組みを始めることになりました。
アートシャンデリアの製作過程
プロジェクトの核となるのは、回収したメガネフレームや廃材を使用して作るアートシャンデリアです。キムソンヘ氏のクリエイティブなビジョンをもとに、約1ヶ月の制作期間を経て、横幅100cm以上の壮大なアートシャンデリアが完成する予定です。この特別な作品は、トニーセイムの新オフィスで特別展示され、全国の百貨店などでもお披露目予定です。
キムソンヘ氏について
キムソンヘ氏は東京在住のアーティストで、朝鮮学校を卒業後、織田ファッション専門学校で学びました。その後、2005年にセレクトショップ「Loveless」にて初展示し、シャンデリア作家として独立しました。これまでに、オニツカタイガーやビームス、ディズニーなど、著名なブランドとのコラボレーションを果たしています。
未来に向けた希望
トニーセイムの細井社長は、今回のプロジェクトが提起する環境問題への関心の高さを強調しました。アート作品は直ちに環境に良い影響を与えるわけではありませんが、たくさんの人の目に触れることで、小さな変化が積もり積もって、世界が良くなることを期待しています。社員たちも、自らのアイデアを提案するようになり、会社全体が持続可能な未来を見据えるきっかけとなったそうです。
最後に
トニーセイムの新たな挑戦は、アートを通じて社会への意識を促す一歩となるでしょう。今後の展開にぜひ注目して、環境に配慮したライフスタイルを模索していきましょう。
詳しくは、
トニーセイム公式ウェブサイトや
アップサイクルプロジェクトページをご覧ください。