埼玉県さいたま市で新たな移動スタイルの実証実験
埼玉県さいたま市の旧市民会館おおみやにおいて、タイムズ24株式会社とOpenStreet株式会社が手を組み、パーク&ライドを活用したキャンペーンを実施することを発表しました。この実証実験は、2025年10月6日から12月26日までの間に行われ、旧市民会館おおみやでのフリンジ駐車場とシェアモビリティの相互利用促進を目指しています。
実証実験の概要
今回のキャンペーンでは、旧市民会館おおみやの駐車場を利用し、その後HELLO CYCLINGのシェアサイクルサービスを利用することで、「タイムズ旧市民会館おおみや」の駐車料金が無料になるほか、HELLO CYCLINGの160円クーポンがもらえるという特典が用意されています。この仕組みは、公共交通機関と自転車を組み合わせた新しい移動スタイルを提供するもので、地域内での回遊性向上と環境負荷の低減を目指しています。
キャンペーンの詳細
キャンペーン期間は、2025年10月6日から12月26日までの平日、特に8:30から17:15の時間帯のみとなります。また、11月2日、3日、23日の祝日も特典が適用される予定です。駐車場は「タイムズ旧市民会館おおみや」で利用可能で、シェアサイクルのステーションは旧市民会館おおみや、旧市民会館おおみや南側、新大宮区役所の3か所に設置されています。
手続きは非常に簡単で、まずタイムズ旧市民会館に車を駐車した後、任意のHELLO CYCLINGのステーションで自転車を利用します。その後、さいたま市の東日本交流拠点整備課窓口で駐車場の利用証明書とHELLO CYCLINGの利用履歴を提示することで、特典が受けられます。
HELLO CYCLINGの利用方法
HELLO CYCLINGの利用にはスマートフォンアプリが必要で、アプリをダウンロードし無料会員登録を行うことで、自転車の予約や決済が可能です。全国の貸出・返却ステーションで自転車を借りることができるため、移動したい時に簡単にシェアサイクルを利用できます。
タイムズ24とOpenStreetについて
タイムズ24は、日本初の無人時間貸駐車場を提供しており、その理念は「時代に応える、時代を先取る快適さの実現」です。1991年に設立されたこの企業は、現在では全国47都道府県に進出しており、安全で便利な駐車場サービスを展開中です。
一方、OpenStreetは「HELLO CYCLING」や「HELLO MOBILITY」を運営し、自転車や電動スクーターのシェアを通じて新たな移動手段を提供しています。これにより、地域のシェアサイクル文化を醸成し、MaaS(Mobility as a Service)を推進しています。
さいたま市の新しい移動の形
今回の実証実験は、さいたま市における交通の新しい形を模索する試みです。今後、地域の発展や環境負荷の低減につながる一歩として、多くの市民に利用されることを期待しています。この実験がうまくいけば、さらに多くの地域での導入が進む可能性があります。自転車と車を組み合わせた「パーク&ライド」が、これからの便利で負荷の少ない移動手段として注目を集めることでしょう。