運送業界の未来を切り開く、正代誠氏のProud Partners参画
日本の運送業界は、現在深刻な人手不足に直面しています。少子高齢化や働き手の減少により、年間で4万人以上のドライバーが不足しているとのこと。国土交通省の調査によると、2030年には約28万人もの人手が足りなくなる見込みで、物流が停滞する恐れがあります。特に地方都市では、生活必需品の供給に直接影響を及ぼす事態が発生し、業界全体に危機感が漂っています。このような状況を受け、Proud Partnersは特定技能制度を活用し、外国籍人材の採用に注目しています。
Proud Partnersの取り組み
Proud Partnersは、特定技能分野の中でも建設業界で高いシェアを持っていますが、その経験を生かし物流業界へ本格展開しています。昨年12月には、運送業界で初めての特定技能試験を実施し、外国人ドライバーの採用を検討している企業向けにセミナーを開催する予定です。この試験とセミナーを通じて、業界への理解を深め、適切な人材の確保を図っています。これにより受験者の合格率は業界の平均を大きく上回り、実践的な日本語スキルと業務知識を持った人材を育成しています。
正代誠氏の役割
注目すべきは、株式会社Proud Partnersに正代誠氏が2025年5月1日付けで社外監査役として加わる点です。正代氏は1984年に佐川急便に入社し、約40年にわたるキャリアの中で多くの要職を歴任してきました。その豊富な経験を基に、安全で確実な人材供給体制の構築に貢献する予定です。
正代氏の経歴
- - 1984年:佐川急便株式会社 入社
- - 1999年:佐川急便 九州支社 ITシステム課 課長
- - 2002年:情報計算システム株式会社 取締役
- - 2003年:佐川コンピュータ・システム株式会社 取締役
- - 2015年:佐川グローバル・ロジスティクス株式会社 取締役
- - 2016年:SGHグローバル・ジャパン株式会社 代表取締役
- - 2020年:佐川フィナンシャル株式会社 代表取締役
- - 2021年:CAFE24JAPAN株式会社 代表取締役
- - 2025年:株式会社Proud Partners 社外監査役就任
安全基準重視の人材採用
運送業は、他の特定技能分野に比べて一人での運転業務が多く、日本語力が特に重要です。しかし、早期に人材を採用することが優先され、必要なスキルを持たない人材が現場に入るケースが見受けられます。Proud Partnersでは、日本国内の運転免許を取得し、技能試験に合格した人材を優先して紹介しており、安全運転を徹底した人材育成に力を入れています。
独自の日本語教育プログラムを通じ、業務の円滑なコミュニケーション能力や緊急時の対応力も養成することで、業界全体の安全性向上に寄与しています。
今後の展望
正代氏の参画により、Proud Partnersは今後更に安全で確実な人材供給体制の強化に取り組むとのこと。また、海事協会や国土交通省との連携を深め、試験対策や実践的な教育プログラムの充実を図ることで、運送・物流業界全体の持続可能な発展に寄与していく方針です。このように、Proud Partnersは運送業界における新たな動きとなることが期待されています。