壱岐オリーブ園が紡ぐ循環型社会と地域再生の物語
長崎県壱岐島に位置する「壱岐オリーブ園」は、周囲の美しい自然の中で、ただオリーブを育てるだけでなく、広く「循環型社会」と「地域再生」をテーマにした様々な取り組みを進めています。この場所では、持続可能な農業モデルを追求しながら、地域とともに育つことを目指しています。
自然と調和した農業の実践
壱岐オリーブ園は、オリーブの木々やその実、さらには葉まで、無駄なく活用することに力を入れています。毎年手入れされたオリーブの実は、選別され、その後イタリア製の搾油機で丁寧に絞られます。このプロセスを経て生まれるフレッシュなエキストラバージンオリーブオイルは、多くの人々に愛されています。さらに、摘み取ったオリーブの葉は特別な製法でパウダー化され、「オリーブ葉のちから」として人気の健康緑茶にも加工されます。
ビジネスの幅は広がり、オリーブの葉はパスタや化粧品(ブランド名:ikicael)など、様々な商品に生まれ変わっています。これにより、オリーブの価値を最大限に引き出すだけでなく、地域経済にも貢献しています。
剪定枝の再活用
農業の過程で生じる剪定枝も無駄にはせず、コースターや犬のおもちゃといった製品にアップサイクルされています。こうした取り組みで、地域の資源を多角的に活用できるよう工夫が凝らされています。
オリーブの恵みを循環させる
オリーブの搾油によって残る「オリーブ残渣」も大いに活用されており、飼料として鶏に与えられ、良質な卵や肉を生み出します。この循環は、農業と飼育の新たなモデルを提供しており、生態系の循環を実現しています。また、オリーブの残渣は有機肥料としても利用され、地域の農地へと還元されます。
地域資源の再生に向けた竹林整備
壱岐オリーブ園は、放置された竹林という地域資源にも注目し、有効活用を目指して整備活動を行っています。竹をチップ化し、鶏の飼育施設の敷物として活用することで、環境保全にも寄与しています。さらに、竹の収穫を地域特産品として商品化する方針も持っています。
農地再生の挑戦
遊休農地が多く存在する壱岐島では、オリーブやそばを植えることで耕作放棄地の解消にも取り組んでいます。これにより、新たな耕作の場が生まれ、地域の活性化が図られています。
健康な未来をともに描く
自然とともに歩み命を循環させることで、人々の健康も考慮されている壱岐オリーブ園の取り組み。オリーブ製品は「体にやさしく、地域社会に貢献する」アイテムとして、多くの人々に受け入れられています。
展示会情報
壱岐オリーブ園の取り組みは、伊藤忠食品主催の展示会「ふるさと食むすび 10th地域産品プロジェクト」に出展します。訪れることで、リジェネレーションの成果として生まれた様々な商品に触れることができ、試飲や体験も行えます。是非、お立ち寄りください。
開催日程:2025年7月9日(水)、10日(木) 10時~16時30分
会場:インテックス大阪2号館(大阪市)